

多彩な教育03
理数教育
科学的思考で社会の問題を
解決する力を養うSSH
2023年度より、SSH第Ⅱ期の5年間がスタートします!
スーパーサイエンスハイスクールの目標は、「次代のイノベーションを担う科学技術人材」を育成することです。
科学的思考を深めるとともに、科学だけでは解決できないたくさんの問題を解決していく能力を養います。
中附では、社会科学から科学技術にいたるまで、分野を横断する取り組みにも力を入れています。
日々の活動
- 日々の活動 活動報告 2023/10/07 高校生ただ一人、哺乳類学会で研究者に囲まれ見事な発表
- 日々の活動 活動報告 2023/08/26 SSH科学講座@日本獣医生命科学大学
- 日々の活動 活動報告 2023/02/14 タイの高校生との共同授業を実施しました(高3理系クラス)
- 日々の活動 2023/01/17 2022年度SSH講演会
イベント予定
- 2023/07/04 イベント予定 中学生対象_科学実験教室(8/20)の開催について
活動報告
- 2023/10/07 日々の活動 活動報告 高校生ただ一人、哺乳類学会で研究者に囲まれ見事な発表
- 2023/08/26 日々の活動 活動報告 SSH科学講座@日本獣医生命科学大学
- 2023/03/14 活動報告 平成30年度スーパーサイエンスハイスクール研究開発実施報告書(第5年次)
- 2023/02/14 日々の活動 活動報告 タイの高校生との共同授業を実施しました(高3理系クラス)
- 2022/04/15 活動報告 探究マップLight 使い方動画
分野融合型学習
文系進学者の多い中附の特色を生かし、「トランスサイエンス」にも重点を置いています。
これは、科学的思考を「社会科学」「人文科学」「芸術文化」など、様々な分野と融合しながら問題解決に取り組む領域を表します。
また、中附ではコンピテンシー・ベースの観点別評価を導入して、生徒の資質・能力を培っています。
コンピテンシー・ベースの観点別評価
コンピテンシー・ベースの観点別評価体制を開発して、生徒の内面に育まれる科学技術人材としての「資質」まで含んだ評価と指導を行っています。
中附のSSHでは、7項目のコンピテンシー(資質・能力)をチェックしながら自分がどのように成長しているか、自己評価できる仕組みを開発しています。

Chufu-compass
- I.学習する力
- II.考える力
- Ⅲ.新しいことに挑む力
- Ⅳ.やり遂げる力
- Ⅴ-1.理解する力
- Ⅴ-2.伝える力
- Ⅵ.協力する力
理科教育中学
科学現象を予測する力を養う実験で探究力や思考力を伸ばす
中附の理科は、探究力や思考力を伸ばす実験を重視します。現象を予測する経験を通じ、科学的思考を鍛えます。2月には教養総合成果発表会に参加します。


SSH講演会高1
科学への興味関心を高める
最先端技術に携わる研究者などを招き、早期から理系への興味関心を高めます。これまで、東京大学先端科学技術研究センターや芝浦工業大学などから講師を迎えました。


Project in Science Ⅰ高2
「科学」と「社会」の関係を紐解く
科学的探究活動を通じて、課題発見能力や課題解決能力を高めます。
3年次に理系に進む生徒が卒業研究を行うための準備としての側面と、文系に進む生徒に対して科学的な視点を与えて視野を広げるという側面があります。
光とオーロラの探究
カナダ北部のイエローナイフを訪れ、オーロラや雪の結晶の観測・撮影のフィールドワークを行いました。また、博物館見学やハイキング、犬ぞり訓練体験を通じて、北極域の自然と文化を学びました。
本講座で始めた研究テーマが、3年次の卒業研究に発展する例も多く、校外での研究発表も積極的に行っています。これまでにSSH生徒研究発表会奨励賞、JSEC佳作などを受賞しています。


- 知識・スキル習得 / 文献の輪読やディスカッション
- 研究計画 / 事前調査 / 予備実験
- 現地でのフィールドワーク / 実験データ分析
- ポスター・論文の作成 / プレゼンテーション




Project in Science Ⅱ高3
研究論文にまとめる「卒業研究」
理系の生徒を対象に実施します。
自らが設定した自然科学分野のテーマについて、実験の企画、設計から論文執筆までを通した本格的な科学研究を体験します。
- テーマ設定
- 教養総合や理系科目の学習、身近な現象などの中から、自分のテーマを設定します。
- 研究・調査計画
- 自分のテーマに関係のある文献を探し、研究計画を立てていきます。
また中央大学理工学部の教授や卒業生等からアドバイスをいただきます。
- 研究・調査
- 土曜日や長期休みを利用して、計画に沿って実験・調査していきます。
- 論文作成
- 実験結果や調査結果をもとに考察し、論文を作成していきます。
- 研究発表
- 中央大学理工学部にて、卒業研究発表会を行います。
また、教養総合成果発表会などでも発表を行います。


卒業研究発表会
高大連携の一環として、中央大学理工学部のキャンパスで、教授らを前に卒業研究についてプレゼンテーションします。
また、事前に大学教員から研究について適切な指導をしてもらい、卒業研究をまとめます。


研究テーマ例
- 走流性を用いたメダカの色の識別能力の研究
―HLS色空間を事例として― - マニキュアの使用がパルスオキシメーターの測定値に与える影響
- 色素増感太陽電池のセルの作製方法
―負極面の簡易作製― - Smart Cartを用いた摩擦力凝着説の研究
―簡易的実験法の開発―
Project in English for Science高3
論文の主流は英語であることに応えるために
科学技術人材育成に特化した英語の授業を、理科と英語科が共同で開発しました。
授業は生徒の活動を主体としたPBL(課題解決型)とし、実際に科学技術の場面での活用を想定したものとします。


教養総合成果発表会中学高校
自分の考えを発表する
毎年2月、生徒が運営する「教養総合成果発表会」が行われます。トランスサイエンスにも取り組む本校らしく、理系の研究から社会科学・音楽研究まで、発表内容はバリエーション豊かです。


SSH課外活動
科学に興味のある生徒は、クラブに所属しながらSSHの活動に取り組むことができます。理系に限らず文系の生徒でも参加できます。


Message
正確な要因の解明を目指し、多角的に結果を考察した。
パルスオキシメーターという動脈血中酸素濃度を指で測定する機械があり、マニキュアの有無や色で誤差が出るかを実際に検証し考察しました。病院でそうした誤差が懸念されていることを以前から知っていたことに加え、コロナ禍でパルスオキシメーターの使用頻度が高まっていたことから、卒業研究でこのテーマに取り組もうと思いました。
特に意識をしたのは、実験結果の表層的な部分だけを見るのではなく、結果の要因を様々な角度から考えること。私は実際に指にマニキュアを塗る方法で色の違いによって誤差が生じるかを測定していたのですが、肌の色や塗るときの厚みも結果に影響する可能性があります。そのため、自分の同じ指で塗り替えて測定する実験、モニターに協力してもらいたくさんのデータをとる実験に加え、マニキュアをエタノールに溶かし、吸光度を測定する実験も行いました。
研究の過程で先生からアドバイスをいただいたり、学外でのポスター発表で研究者の方に講評をいただいたりなど、自分では気づかなかった視点を得られる機会に恵まれ、多角的に考えることの大切さを学ぶことができました。複数の実験に取り組んで培った「常識を疑う視点」を忘れず、大学でも研鑽を積んでいきたいです。

