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卒業生メッセージ

卒業生からメッセージ 卒業生メッセージ

2019年卒業

山田 千夏さん

中央大学 法学部 法律学科2022年早期卒業(法曹コース)

多様性は力のみなもとになる。

山田 千夏さん

中附には高校から入学しました。3年間で特に成長したと感じるのは、忍耐力と柔軟性です。特に忍耐力は、所属していた水球部で磨かれました。入部当時は、水泳自体未経験で、ボールを扱う前にまともに泳ぐこともままならない状態。練習についていけず途中で辞めようと思ったこともありましたが、仲間の励ましにも支えられ最後まで続けることができました。壁に当たっても最後まで「やりきること」ができた経験は、学校生活での大きな財産だと感じています。

また中附には、いろいろなタイプの生徒や先生が集まっています。現在私は中央大学法学部の法曹コースを選択し早期卒業の後、法科大学院に在学し法曹をめざしているのですが、学校生活の中で培った考え方や価値観の多様性は、法律の専門家として目の前の問題を多面的に見る力や柔軟に対応する力に通じると考えています。

加えて、先生が選んでくださった様々な良書を読む“課題図書”を通して、自分では手に取らないようなジャンルに触れることができ、さらに視野を広げることに繋がったと感じています。やる前から「できない」とリミットをかけず、興味を持ったことに飛び込んで「やりきった」経験が必ず自分に返ってくる。そうした感覚を抱かせる中附には、それだけ成長のチャンスがあふれているのだと思います。将来は、想定外に直面しても柔軟に考えて新たな方法を提案できる法曹を目指しています。

2020年卒業

石丸 結衣さん

中央大学 経済学部 経済学科

「挑戦を楽しむ姿勢」を大学でも継続。

石丸 結衣さん

社会のあらゆる事象に関わる「経済」を通じて多様な領域を学べることを魅力に感じ、経済学部を選びました。現在はFLPという学部の枠を越えたプログラムでジャーナリズムのゼミを選択しています。そこでは「今伝えるべきことを伝える番組をつくる」というテーマのもと、学生たちの手で一から番組づくりを行っています。

私たちのグループは、八王子市内で行われているフードロスの問題に対する取り組みに注目。食品ロス削減を目的としたアプリを積極的に活用している高尾山付近の飲食店などを取材し、コンテンツをまとめています。取り上げるテーマも制作のプロセスも学生に委ねられている授業なので、その分考えることも手を動かすこともたくさんありますが、自分たちで主体的に形にする楽しさを存分に味わえています。

このようなプログラムに参加したのも、中附で培った行動する姿勢の影響が大きいと感じています。全国優勝をめざす強豪のソングリーディング部にダンス未経験から入部したり、芸術祭実行委員になったりなど、自分でやろうと決めたことは常に全力で楽しむ学校生活でした。生徒の様々な個性を認め、挑戦を後押ししてくれた先生方にも感謝しています。

2019年卒業

一條 光希さん

中央大学 商学部 経営学科

中附でのすべての経験が、今と未来につながっていく。

一條 光希さん

中附の授業の中で、アップルの創業者スティーブ・ジョブズによる「点と点をつなぐ」という有名なスピーチを聞いたことがあります。それは、今やっていることを信じ貫けば、将来なんらかの形でつながるというメッセージで、何事も全力で取り組んだ中附での学校生活には、まさにたくさんの点が詰まっていたと感じています。中学時代の陸上部も高校時代のバドミントン部も忙しく、さらに簿記検定2級合格をめざしていたので、勉強と部活動を両立させるのはなかなかたいへんでしたが、「今投げ出したら点をつくれない」という思いも支えに、やり抜くことができました。

そこで培われた姿勢は今の私の原点といえますし、簿記の勉強も含む中附での学びは、大学での学びに活かせています。課題図書で様々なジャンルの本に触れた経験も、教養を深め視野を広げていくうえで大いに役立ったと感じています。商学部でも「ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム」での地域連携プロフェクトなど、たくさんの貴重な経験ができました。

大学卒業後は区役所に勤務することが決まっています。商学部で学んだビジネスの知見や中附時代から磨いてきた素養を活かし、地域の様々な課題の解決をサポートしていきたいです。

2020年卒業

雨宮 達也さん

中央大学 理工学部 精密機械工学科

高校での研究が大学でのアドバンテージに。

雨宮 達也さん

私が現在所属している精密機械工学科は、名称から連想されるロボティクスなどの歯車やモーターなどを使った技術だけでなく、幅広い領域を学ぶことができます。理工系の学部は、研究室の中身までしっかり見ないと、学部学科にどのような専門分野があるのかをきちんと理解できません。中附ではOBとの座談会などの企画を通じて中央大学の学びに触れる機会があり、自分に合った学部学科を選択する上でとても役立ったと感じています。

私は、大学入学後に希望する専門分野がメカトロニクスから材料工学へと変わったのですが、そうした可能性も視野に入れて、幅広い領域に触れて自分の専門分野を見極められる学科を選んだので、大学での学びにはとても満足しています。高校でのSSHの活動で紙ストローの研究に取り組んだ経験も、大学での学びに活きています。試行錯誤をしながら知識の活用の仕方を学ぶことができたほか、研究発表の場では、他の高校や大学との学術交流を体験できました。

「研究」のプロセスを高校時代に経験していたことは、大学入学後に講義や課題に臨むうえで大きなアドバンテージになったと感じています。

2020年卒業

鵜久森 はる奈さん

中央大学 文学部 人文社会学科 日本史学専攻

個性が融合する環境で、成長できた。

鵜久森 はる奈さん

子どもの頃からずっと歴史が好きで、大学の学部学科を選択する際も、迷わず日本史を専攻することを決めました。人文社会学科では、日本史研究のスペシャリストである先生方の鋭い視点に触れながら好きなことを存分に追究できる充実した学生生活を送っています。

中附時代の私は、マンドリン部の活動と学習の両立に力を注いでいました。ものごとにコツコツ取り組むタイプであるため、目の前の課題を一つひとつクリアしていくことを心がけていました。自由な校風の中附にはいろいろなタイプの生徒がいますが、決してそれぞれが周りを気にせず行動しているわけではなく、互いの価値観を認め合う風土があります。タイプの異なる生徒同士でクラスが一つになって、合唱コンクールで学年上位に入賞できたのは、印象深い思い出です。

また授業では、記述式の出題があったり、プレゼンテーションソフトを使って発表したりなど、表現力を試される機会が多かったと感じます。

どの先生も質問しやすい雰囲気をつくってくれるので、疑問をその都度解消しながら学べたこともありがたかったです。大学ではインプットした知識を活用してアウトプットする学び方が基本となります。その点で、中附の授業での経験は大いに活きていると考えています。

2019年卒業

熊手 治輝さん

中央大学 総合政策学部 政策科学科

「やりたい」を思い切りできる場所。

熊手 治輝さん

多様な個性が共存する中附にはどのような挑戦であっても、周りの友人や先生が受け入れ応援してくれる雰囲気があります。私は中学から中附に入学し、高校で軟式野球部に入りました。当時の私は野球を好きだったというだけで、プレー自体は全くの未経験。野球は子どものころから始める人が多いスポーツなので、無謀な挑戦なのではという不安もありましたが、中附には「やりたい」と思ったら「やってみる」のがあたり前という空気があり、多くの友人が新しいことに挑戦している環境が、一歩を後押ししてくれたと感じています。

総合政策学部では、ASEANの外交手法について研究していました。卒業論文の執筆に向けては、インドネシア大使館や現地の外交官の方にインタビューをさせていただくことや、英語やインドネシア語の資料を参照するなど、未経験の手法も積極的に取り入れ、厚みのある内容にできるように尽力しました。

コロナ禍で大学生活に制約がある中でも、新しいチャレンジをしてしっかり最後までやりきれたのは、中附でそうした姿勢を体得したところが大きかったと思っています。大学卒業後は金属系の商材を扱うメーカーに就職することが決まっています。社会人になってからも、常に挑戦する気概を持ち、何事にも粘り強く取り組んでいくつもりです。

2020年卒業

河村 優芽さん

中央大学 国際経営学部 国際経営学科

全力で取り組むことが、新しい道をつくる。

河村 優芽さん

中附での高校生活は、勉強とハンドボール部の活動の両立に力を入れていたのに加え、1年の夏休みに英国短期語学研修に行くなど、自分でやりたいと思ったことに挑戦し、やり遂げた3年間だったと感じています。自由な校風の下で、何かを制限されることはほとんどありませんが、自由に責任が伴うことを生徒が皆自覚していて、実際に自主・自治・自律の精神を行動に表せるところは、在学時からとても素敵だと思っていました。卒業研究や課題図書など、難しいと感じたものもありましたが、自分の成長につながる手応えがあったので、決して苦ではありませんでした。

国際経営学部を選んだのも、語学研修で感じた「現地の人とうまくコミュニケーションできないもどかしさ」から英語に力を入れたいと思ったことと、当時設立初年度だった学部での刺激を糧にしたいというチャレンジ精神からでした。オールイングリッシュの授業や、留学先での多様な地域の学生とのディスカションなど、大学でもハードルが高いと感じる場面を経験していますが、中附で培った姿勢をそのままに挑戦することを楽しんでいます。

大学を卒業し就職をしても、そこをゴールと捉えるのではなく、絶えず新たに挑戦できることを模索し、成長につなげていきたいと考えています。

2020年卒業

鷹見 智紀さん

中央大学 国際情報学部 国際情報学科

生徒主体で考える授業が、大学での学びの指針になった。

鷹見 智紀さん

中附には、生徒の興味を刺激する「考えさせる授業」が多かったと感じています。現代文で一つの作品をじっくりと考察したことや、大学のように卒業論文を執筆したこともそうですが、英語の授業で取り組んだ映像制作の課題が一番印象に残っています。戦争問題、絶滅危惧種の問題など、そのときで大枠のテーマはあるのですが、どのように表現するかは各グループの自由。絶滅危惧種の問題を伝える課題では、絶滅危惧種の動物をキャラクター化した簡単なアニメーションを作成し、英語のアフレコを皆で入れました。

国際情報学部を選んだのは、もともとプログラミングに興味があり、映画も好きだったのが主なきっかけですが、映像に関わる科目を選択することや、ゼミの先生に紹介いただいたアニメ制作会社でアルバイトをするなど、大学入学後の学びの道筋をつくったのは、当時に感じたおもしろさに拠るところが大きいです。中央大学の教授や先輩から直接話が聴けるイベントが開かれるなど、中央大学の学びに触れる機会が多いことも、自分に合った学部をよく理解してから進学する上で、役立ったと思っています。

大学卒業後は、身につけたITの知識を活かしながら知的好奇心を追求し、みずからが本当に意義があると思うことを、世の中に提供していきたいです。

2019年卒業

三浦 彩季さん

上智大学 総合人間科学部 教育学科

一つの教育の理想形を中附で見出した。

三浦 彩季さん

中附の卒業論文では「社会科の授業におけるコンピテンシーベースの教育の在り方」というテーマで執筆しました。このテーマを選んだのは、もともと教育に関心を持っていたこともありますが、考えて表現する力が問われる中附の授業が、理想の教育について考えるきっかけになったという理由もあります。

中附に入学する前の中学時代までは、教科書に書いてあることを覚えてさえいれば社会の授業は対応できたのですが、中附の授業では、世界史で、歴史的事実と社会背景の因果関係をしっかり理解していなければ答えられない記述問題が出題されるなど、考えをまとめて表現する機会が多かったと感じています。

単純に知識を問うのではなく、問題の本質を考えさせながら生徒の興味関心や意欲を引き出す。そうした在り方に一つの教育の理想形を見出し、大学で教育学を追究したいと考え、現在の大学、学部学科を選びました。教育や対人支援によって、いかにその人に良い影響を与えられるかを常に考え、「人生に貢献できる人材」になることが目標です。

2018年卒業/中央大学法学部2022年卒業

塚越 優子さん

東京国税局

先生にサポートされ、自ら考える力が身についた。

塚越 優子さん

私は中学・高校の6年間を中附で過ごしました。特に印象に残っているのは、先生方が常に話しやすい雰囲気を作ってくださったことです。中学時代から学校生活に関する相談にのっていただいたほか、高校時代も、ライフル射撃部の部長としての立ち居振る舞い、中央大学への内部推薦での志望理由作成など、特に悩んだ局面で親身になって話を聞いてくださいました。

中附には、いろいろなタイプの生徒がそれぞれの個性を発揮できる風土がありますが、生徒の主体性を尊重しサポートしてくださる先生方の力も大きかったと感じています。社交的で活発な生徒が常に目立つのではなく、普段は大人しくても音楽が得意な生徒が合唱祭で皆をリードするなど、皆が自分の輝ける場面で活躍していた印象があります。

自由ではあるけども、皆が認め合うから誰の個性も埋没しない。私はそこに中附らしさを感じていました。また、自由を与えられる中で、その責任や、どう行動するべきかを考えられるようになったと実感しています。東京国税局の仕事は、個々で分担して動く場面もあれば、同じ部署のメンバーと協力して動く場面もあります。中附で培った主体性と考える力を活かし、職務に励んでいきたいと考えています。

過去のメッセージ

2022年度

2018年卒業

遠藤 久宜さん

中央大学 法学部 法律学科

法学に必要な「幅広い視野」を磨くことができた。

遠藤 久宜さん

もともと中央大学法学部に憧れがあり、中学から中附に入学しました。法律は社会に深く根を張った存在であり、理論的に構成された法律を読み解き適正な在り方を追究する法学のプロセスはとても興味深いです。高校の卒業論文でも、「土地所有者不明問題」という法律に関わるテーマに取り組みました。居住地区を都市部に集中させ、生活に必要なすべての機能が近くにある街の設計は合理的であるように見えますが、一方で過疎化した地域の荒廃が進んでしまうデメリットもあります。卒業論文に取り組んでみて、法律を学ぶには条文ばかりを見るのではなく、幅広い視野を持ち、問題の実態や背景などにも目を向ける必要があることを強く感じました。

中附の「自主・自治・自律」の校風は、普段の授業にも表れています。先生方は型にハマった授業をするのではなく、「伝えたい」という熱意を持って創意工夫をしてくださいます。高校の「世界史特講」で、単に歴史の事象を解説するのではなく、国際政治学の視点を交えながら隣接する問題も含めて、分かりやすくかつ緻密に教えていただいたことがとても印象に残っています。

私は将来、法学の研究者を目指しています。中附での学びを通じて培った、幅広い視野でものごとを見る姿勢は、法学の道を進む上で原動力になると考えています。

2018年卒業

荻野 俊太郎さん

中央大学 経済学部 公共環境経済学科

中附での「文章で伝える経験」が目標につながった。

荻野 俊太郎さん

国語の授業で自分の考察をまとめる課題があったり、文字数1万字以上の卒業論文があったりなど、中附では文章でアウトプットする機会が多く、書く力がかなり鍛えられました。おかげで、テーマを早く見つける、机に向かった時に書くことがパッと浮かぶといった能力が身につき、それは大学のゼミでのレポートや就職活動の志望理由作成で大いに役立ったと感じています。

私は今、新聞社に勤めていますが、この道を選んだのも、中附で「文章で伝える楽しさ」を知ったことが大きいと感じています。卒業論文では、地元である国分寺市がどのように図書館を運営しているかを調べて考察をまとめました。市の職員の方や、近所に図書館がない地区で誘致活動を行っている方など、色々な人にインタビューを行いました。その時に留意したのは、運営側、利用者側それぞれの視点を取り入れ、意見に偏りが出ないようにすること。進め方が完全に自由という状況で、自分の思いを論文に反映させることができたのは、貴重な体験でした。

個性豊かな先生と生徒が自由に自分を表現する中附で学んだおかげで、自然と多様性を受け入れる姿勢が身に付き、それが「偏りのない報道をしたい」という考えにつながりました。自分をしっかり律する自由を軸にできたからこそ、本当に取り組みたい目標を発見できたのだと思います。

2019年卒業

大屋 裕貴さん

中央大学 商学部 会計学科

中附での「簿記」との出会いが可能性を広げてくれた。

大屋 裕貴さん

中附で簿記の勉強を始め、大学3年で公認会計士試験論文式試験に合格することができました。きっかけは中学の時に開講していた簿記講座。当時は本当に軽い気持ちで参加したのですが、会社の成り立ちや取引を会計という視点で理論的に捉えるのがおもしろく、中央大学経理研究所に所属されている先生から熱心にご指導いただいたこともあり、気がつくと学校生活の中心が簿記の勉強になっていました。

中附では、個性豊かな先生が型にとらわれないおもしろい授業をしてくれるだけでなく、異文化や芸術、科学など、さまざまな領域に触れるチャンスがあります。自分が本気で取り組みたいことと出会い、早期から着実に力を積み上げることができたのは、中附のそうした環境があったからこそだと思います。中央大学経理研究所の先生には商学部入学後も継続してご指導いただいており、その点でもとても恵まれていたと思います。

大学卒業後は監査法人で働くことが決まっています。公認会計士が活躍できる領域は広いので、さらに研鑽を重ねながら自分が進むべき道をじっくり見極めたいと思います。

2018年卒業

森本 啓幹さん

中央大学 理工学部 応用化学科

学ぶ楽しさを知り視野を広げられる環境がある。

森本 啓幹さん

中央大学では理系の学部に進学した私ですが、中学までは数学が苦手でした。理系の科目の魅力に気づいたのは、中附での先生との出会いがきっかけです。高校でなんとか苦手を克服したいと思っていた私は、高1の時に、よく先生のところに質問をしに行っていました。その時のご指導がとても熱心で、先生の教えを通じて「わかる」楽しさを実感できただけでなく、数学そのもののおもしろさや奥深さを知ることができました。中附では化学や物理の先生とも良い出会いがあり、気がつくと理系の科目がすっかり好きになっていました。

また、課題図書を通じて様々なジャンルの本と出会ったことも印象に残っています。理系の本だけでなく、文系の本や文学作品などを広く読み、多様な価値観と触れて視野が広がっただけでなく、自分と異なる他者の考えを尊重する大切さを学ぶこともできました。

大学卒業後、経済産業省に入省し社会人としてのキャリアをスタートさせました。国家公務員を選んだのは、中附の自由な校風のもとで、多様な個性、価値観と出会い、「一つの領域にとらわれず幅広いフィールドで活躍したい」と思うようになったことが大きいのかもしれません。生徒の個性や主体性を後押ししてくれる中附であったからこそ、学ぶ楽しさを知り、視野を広げられたのだと思います。

2018年卒業

長澤 龍翔さん

中央大学 文学部 人文社会学科

中附で培った共生する姿勢。

長澤 龍翔さん

私は中学・高校の6年間、中附のバレーボール部でプレーしていました。厳しくも生徒のことを本気で考えてくれた顧問の先生には本当に感謝しています。特に中学3年の時に東京都の選抜メンバーとして全国大会に出場した際、試合直前にケガをしてしまった私を励ましていただいたことは忘れられません。またバレーボールを通じてできた仲間は、私にとって一生の宝物です。高校で部長となり、自分が引っ張らねばと肩に力が入って指導的なものの言い方が多くなり、チームをうまくまとめられなかった時期もありましたが、「みんなでプレーを楽しむ」という原点の大切さに気がつき、最終的には他校にも誇れる良いチームになったと思っています。

豊かな個性が共生する中附の自由な校風とバレーボール部のチームメイトとの切磋琢磨を通じて個性を認め合う大切さを学べたのは、一生の財産だと思います。

私はバレーボール部の顧問の先生に憧れて、学校の教員になりました。中附のバレーボール部の雰囲気がそうであったように、子どもたちと「ともに楽しみ、ともに成長すること」をモットーに励んでいきたいと考えています。

2018年卒業

吉水 萌乃さん

中央大学 総合政策学部 国際政策文化学科

主体的に取り組んで得られた充実感。

吉水 萌乃さん

中学時代に白門祭の活気ある雰囲気に触れ、ここならば勉強に打ち込みながら学校生活を思い切り楽しめると感じ、中附を選びました。入学後はダンス部の活動に打ち込んだほか、フィールドワークや研究などを含めた多彩な授業で視野を大きく広げることができました。

特に、現代の情勢につながるエピソードや事象の背景を交えて解説してくれた世界史、物語を深く味わう文学作品の読み方を教えてくれた古文の授業は、印象に残っています。3年次に中附の行事で「レ・ミゼラブル」を観劇した際は、授業を通じて教養を身につけたおかげで、幼少期に同じ作品を観たときよりも、さらに深い感動を得られました。その経験は大学のゼミで演劇分析に取り組むきっかけにもなりました。

また研究旅行を企画して実現できたのも忘れられない経験です。修学旅行のない高校では、当時生徒が研究目的を持って自分たちで旅行を企画することができました。私は、定番だけでなく意外性のあるスポットも盛り込んだシンガポールへの研究ツアーを企画。先生への提案や生徒に向けた発表を経た結果、採用条件の人数を大きく上回る50人以上の参加希望者を集めることができました。生徒が主体となってチャレンジできる機会が多いことも中附の魅力だと思います。

2020年卒業

成瀬 琴乃さん

中央大学 国際経営学部 国際経営学科

魅力的な授業が挑戦への意欲を掻き立ててくれる。

成瀬 琴乃さん

高2の1年間、単位認定制度を利用してニューヨークへ留学しました。もともと留学への憧れは持っていましたが、本気で考えたのは高校から中附に入学し英語の授業を受けてから。それまでのインプット中心の学びから、生徒が主体的に参加してアウトプットするスタイルに変わり、大いに刺激を受けたのと同時に、なかなか思うように英語を話せないもどかしさを感じました。それならば本場で学び英語力を磨こうと考えたことが留学を決めた直接のきっかけです。

英語以外の授業も、中附では先生が型にとらわれず様々な工夫をしてくれるので、「もっと知りたい」という気持ちにさせられることがたくさんありました。好奇心を刺激する学びと自由な校風の下で挑戦を後押ししてくれる環境が、生徒の個性を伸ばしてくれるのだと思います。

学習以外でも、白門祭で高校の学校説明のスタッフを務めたことが印象に残っています。中学生や保護者の方からの質問や相談に応えたのですが、自分の率直な実感をお話し、関心を持っていただけたことがとてもうれしかったのを覚えています。

中附の何でも自由に挑戦できる環境が、生徒の成長を促してくれるのだと思います。

2019年卒業

塗師 柚夏さん

中央大学 国際情報学部 国際情報学科

本当の「学ぶ楽しさ」を教えてくれる場所。

塗師 柚夏さん

中附時代に興味をもった「メディア」についてもっと学びたいと思い、国際情報学部に進学しました。所属しているゼミでは、雑誌の特集から見た理想の女性像の変遷や、紙媒体のタウン誌の存在意義など、自分で好きなテーマを追究しています。そうした学びが自分に合っていると発見できたのは、生徒の好奇心を刺激する授業やプログラムが充実した中附で学んだからこそだと感じています。

高校3年次に取り組んだ卒業論文では、自分が住んでいる市の図書館について調べ、隣の市との比較や職員の方へのインタビューを交え、まちづくりにつなげるための施策を考案しました。興味があることを突き詰めるのはとてもおもしろく、夢中になって取り組んだ結果、「蒼穹賞」をいただくこともできました。また「社会研究」の授業では、映画やCMなどの映像表現に込められた意図について学び、「メディア」に興味を持つ一つのきっかけになりました。中附の授業全体を見ても、例えば先生が独自に用意した教材を中心に進められるなど、豊かな個性を持った先生方が、一つの型にとらわれず授業を行っていた印象があります。そうした教育が、生徒に「学ぶ楽しさ」を気づかせてくれるのだと思います。

2017年卒業

鈴木 宝さん

横浜国立大学 教職大学院 教育学研究科 高度教職実践専攻

「感動」を与えられる教員を目指す。

鈴木 宝さん

中附を卒業後、早稲田大学基幹理工学部に進学しました。他大学を目指そうと決めたのは、高3の5月にバスケットボール部を引退した後。試験対策を始めるにはかなり遅かったのですが、担任の先生に相談すると「やってみたらいい」と私のチャレンジを理解し支持してくれました。ほとんどのクラスメイトが中大に進学するなか、違った道へ進もうとする私を皆が受け入れ応援してくれたのも励みになりました。今思うと、それも「個」を尊重する中附の校風だったのかもしれません。

現在私は数学の教員を目指して大学院で学んでいます。「教育」に興味を持ったのは、様々な工夫を凝らして教えてくれる中附の授業がきっかけでした。特に印象に残っているのは高校の物理。高層階から重さの異なる物体を中庭に落として落下速度を比較した実験は今でも忘れられません。実感を伴って学んだことはこんなにも定着するのかと感動したものです。

教育は、ただ教えればいいというものではありません。一つの「わかった喜び」が、生徒の心を揺さぶり、価値観や人間性に大きな影響を与える可能性もあります。そうした感情の動きまでデザインできるような教員を目指しています。

2008年卒業/中央大学法学部2013年卒業

森本 萌乃さん

株式会社MISSION ROMANTIC代表/Chapters書店主

自由があるからこそ思うようにエネルギーを発揮できる。

森本 萌乃さん

大学卒業後、大手広告代理店を経て株式会社MISSION ROMANTICを設立し、本棚で偶然同じ本に手が重なるようなロマンチックな出会いを提供する「Chapters bookstore」というマッチングサービスを展開しています。本に着目したサービスを始めたのは、中附時代で課題図書に取り組んだ経験の影響が大きいと思っています。先生方の選書は決して高校生が読みやすいものばかりではありませんでしたが、それが当時は大人扱いされているように感じてうれしかったのを覚えています。自分からは手を出さないようなジャンルの素敵な本とたくさん出会えたことは有意義でしたし、同級生と本について話し読書体験を共有するのも楽しかったです。

自由な校風の中附では、先生が生徒の自主性を尊重してくれますが、その分自分が何を成すか自分で考えなくてはなりません。実際に私も、勉強、部活動、学校行事に至るまで、自分で「やる」と決めたことは全力で取り組みました。特に人数が少なく継続が危ぶまれたソングリーディング部で、「コーチを呼んでほしい」と学校に直談判し、3年次にUSAチアダンス全国大会で優勝できたのは忘れられない思い出です。中附にはあふれるエネルギーを思う存分発揮できる環境があります。

2021年度

2017年卒業

清水 彩さん

中央大学 法学部 法律学科

研究の進め方は中附で育んだ

清水彩

私の研究スタイルは、自ら行動し、計画を立てて実行し、伝わるプレゼンテーションを行う、中附の教えから始まっています。

これは中附時代に英語力を磨き、計画を立てて語学研修に臨んだことや、高3の卒業論文では先輩たちの卒業論文を読み漁り、どのようなプロセスで進めたかを研究し、時には先生に相談し、軌道修正しては自分が満足できるまでとことん研究する習慣を身につけたおかげだと思います。

また、興味・関心に限らず、幅広い分野の課題図書を読んだことも広い視野から物事を捉える力を磨いてくれました。

法学部の仲裁交渉ゼミでは「大学対抗交渉コンペティション」に参加しました。中附で培った研究スタイルを貫き、英語部門で日本一を獲得。また、奨学金制度を利用して留学も経験しました。限られた時間の中で自分の全力を出す。そんな大学生活でした。

大学卒業後は日本IBMに進みます。営業を経験しながら、その後はマーケティングやコンサルティングに関わる仕事をしていきたいと思っています。

2018年卒業

嶋田 奈緒さん

中央大学 経済学部 国際経済学科

多様性を尊重する姿勢が今に活きている

嶋田奈緒

中附の「自由な校風」の背景には様々な人の個性を認める多様性があります。高3の卒業論文では、授業がきっかけで興味を抱いたジェンダー論を研究。テーマは「子ども向けアニメから考えるジェンダー論」。アニメという自分の身近な興味から社会の課題へと結びつけた研究でした。

現在、大学のゼミでは韓国のソウルと地方の地域経済格差を研究しています。研究をする前に訪れた韓国旅行ではIoT化がとても進んでいる国という印象でしたが、意識的に異なる視点からとらえると実際はソウルと地方では大きな格差があることに気づき、興味を持ち、研究を始めました。

現地を取材する際には、反日感情など難しい課題がありましたが、どのようなコミュニケーションが適切か、中附で培った人を深く理解しようとする多様性を重んじる姿勢がとても役立ちました。

日本の報道だけでは伝わらない韓国の人々の感覚を知ることができたとても有意義な研究になりました。

2019年卒業

小野 真太郎さん

中央大学 商学部 経営学科

中附ほど絵になる青春時代はない

小野真太郎

126文字の基本ルールが校則となっている中附は本当に自由な反面、課題や勉強には真剣に取り組むという、自分を律するバランス感覚に優れた生徒の集まりだと思います。

こんなに楽しい学生生活は記録するしかないと思い、私は先生に相談し、中附の専属カメラマンとして、日常生活や様々なイベントを写真に収めることにしました。

そこには中附の青春が広がっていて、卒業後に見返しても、瑞々しい記憶がよみがえる財産となりました。

私は高校時代に留学したいという夢がありましたが、それができなかったのが唯一の心残りでした。そこで大学進学後ドイツへの短期留学を決心。

約1カ月半ヨーロッパ各国を旅しながら、その後短期留学に臨みました。帰国後はドイツ語検定2級を取得。来年は1年間の長期留学を予定しています。

一瞬一瞬にいかに価値があるか、中附時代に写真を撮りながら感じていました。今、この瞬間を大切にしよう。そう前向きに取り組む姿勢を高校生活の中で培うことができました。

2017年卒業

長屋 佳寿さん

中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科

部活で得た自信が未来につながる

長尾佳寿

現在の電動車椅子はスティックを倒している時のみ動き、手を離すと止まります。人間の感覚に協調し、容易で少量の操作のみを必要とする半自動化制御ができないか、そんなAIを取り入れた機械制御を大学で研究しています。

中附時代の卒業研究は今の分野とは違う化学の研究でした。アルコールを構成する炭素の含有量の違いによる変化の研究。今思えば、テーマは化学でも物理でも良かったのですが、実験が多く、研究の過程が面白そうなものを選んで取り組んでいました。

大学ではプログラミングや自動制御を学ぶうち、物理系の面白さにのめり込み、今の研究にたどり着きました。

また、私は中附時代、陸上部で中距離を走っていました。誇れるほどの成績はありませんが、3年間やり遂げたという達成感から何かを継続することへの喜びを体験できました。研究への私の情熱や体力もそこから来ていると思います。中附は部活が活発です。勉強以外にもいろいろなことに挑戦し、自分の+αとなる何かを身につけてください。

2018年卒業

久門 美羽さん

中央大学 文学部 人文社会学科

中附で自分の好きな道を探す

久門美羽

中附は5人発起人が集まり、学校に申請するとクラブとして認められる制度があります。私は附属中学時代に仲間を集め、文芸部を作りました。自主的に行動する初めての経験でした。クラブではエッセイや小説を書いたり、仲間と読みあったり、朗読会を開催したりしました。

高校に入り、高大連携プログラムの一貫で中大の講義に触れる機会があり、文学部の13専攻の講座を受けることができました。その中で教育学専攻の講座にとても感銘を受け、大学でもっと学びたいと思い、自分の進む道を決めました。

今、教育学専攻で学んでいるのは、地域の教育・福祉・防災・環境など、人々の学びの支援を通して地域づくりを行う社会教育。これらの教養を広げ深めるために、大学では、社会教育主事、年金アドバイザー、その他いくつもの資格取得を目指しています。

今思えば、中附での学校生活の中で、自分が興味のあることを広げながら、自分の進みたい道への道筋を育んでいたのかもしれません。将来は幅広い視野から社会教育に携わる仕事に就きたいと思っています。

2019年卒業

相川 萌子さん

中央大学 国際経営学部 国際経営学科

留学経験から続くモチベーション

相川萌子

困難な状況に追い込まれたとき、自分の中にそれを跳ね返すバネがあることに気づいたのは高2のニュージーランドへのターム留学でした。私は、英語を学びたい、異文化を理解したいと思い留学しました。

しかし、上手く話せないもどかしさに空回りし始めます。そのまま帰っても貴重な体験でしたが、私は自分で何かを始めないと何も始まらないと一大決心し、クラスメイトに自分から話題を作り話しかけ、先生に質問し、予習復習を徹底するという行動に出ました。自分が生まれ変わるような瞬間でした。それを機に「何事もためらわず、積極的に取り組み、頑張ろう」という気持ちが芽生え、そのモチベーションは今なお続いています。

現在、ゼミではベトナムの郊外にリノベーションホテルを起業した場合の経済効果を研究しています。単なる大学の研究の一つとして捉えていません。実際にリノベーションホテルを起業したらどうなるか、クラウドファンディングも視野に入れながら、卒業後に実際に起業したいと思い、取り組んでいます。

あなたが生まれ変わる瞬間が中附にあるかもしれません。ぜひ学校生活を楽しんでください。

2019年卒業

髙橋 乃里子さん

中央大学 国際情報学部 国際情報学科

中附で芽生えた課題を今、研究している

髙橋乃里子

現在、ゼミでは日本と東南アジア諸国の教育のデジタル化を推進する研究を始めています。このテーマ設定には、高3の研究旅行でカンボジアとベトナムに行った際、教育を十分に受けることができない子どもたちや教師不足を実感した経験が背景にあります。

現在、アプリケーションを駆使しながら研究をしていますが、教育のIT化は教科書のデジタル化ではありません。教科書と先生のデジタル化なのです。ここでは、こちらからの押し付けではない、子どもたちの勉強に取り組む姿勢を深く理解した想像力が必要となってきます。

中附には一つの物語を深く読み解く国語の授業があります。仲間のいろいろな視点、意見が、他者を理解することへの学びにもなります。また、いつも「想像力を大切にしろ」と中附の先生に言われた言葉を思い出します。

「他者を理解する想像力」。私にはとても深く響き、独りよがりの発想をしていないか、相手は関心を失わず興味が持続できているか、いつも冷静な判断を私に与えてくれます。

2017年卒業

石井 勇太さん

他大学進学
慶応義塾大学 理工学部 管理工学科

頑張ろうと思ったことが頑張れる中附

石井勇太

附属中学では自分が頑張った証しとなる思い出を作りたいと思い、生徒会に立候補し、生徒会会長になり、楽しい学校生活が貢献できるよう活動しました。

私は中学の頃から他大学進学を検討していたこともあって、高校では他大学受験を目指す仲間とともに切磋琢磨し受験に全力を傾けました。だからといって中大に進む仲間と疎遠になるわけでもなく、みんな私の目標を理解してくれました。勉強、クラブ、趣味など、頑張りたいことを頑張れるのが中附の良さだと思います。

現在、大学では経済的競争を長期にわたって予測する研究をしています。これは例えば、音楽ストリーミングサービスの競争下でどのような戦略(例えば登録者数に応じたサービスの違いなど)を行っていったら、どのように推移していくかを予測するシミュレーションです。プログラミングや統計学、オペレーションズリサーチを融合させた分野ですが、大学院でも様々な経済的競争をモデル化できる研究を続け、管理工学で社会に貢献していきます。

2017年卒業

谷本 彩さん

中央大学 総合政策学部 政策科学科

中附生はチームワーク、プレゼンテーション能力が光る

谷本彩

中附仲間の遠藤さんを含め3人で東南アジア地域研究ゼミで研究をしました。遠藤さんはインドネシアに留学していたことから、現地での取材ルートの開拓を担当し、私ともう一人の仲間は日本とインドネシアの教育の現状を比較できるデータや、各国の子ども手当の研究を行い、資料づくりを行いました。

3年次にはインドネシアで一緒に現地調査を敢行。想像していたよりもインドネシアでは子どもを労働力と捉える考え方も根強く、親の教育意識が低いことがわかりました。教育支援があることすら知らない親もたくさんいるのです。提案はその改善から始めることにしました。

帰国後は、留学が続く遠藤さんを残し、送られてくる資料を合わせながら研究をまとめました。学部主催のリサーチフェスタ2019では私がプレゼンターを務め、見事優秀賞を獲得。

改めて中附生はチームワーク力やプレゼンテーション能力が高いと思います。日頃からその能力を鍛える授業機会に恵まれています。皆さんも将来きっとそのことに気づくと思います。

2017年卒業

遠藤 隆宏さん

中央大学 総合政策学部
国際政策文化学科

リサーチフェスタ2019優秀賞を谷本さんと受賞

遠藤隆宏

中附の自由な校風は、自分は何ができるかと考えさせてくれる機会となります。受験という目標ではなく、「自分は何者?」と未来を模索する目標です。人と違う道を歩む勇気を持たせ後押ししてくれるのも、また、中附の自由な校風なのです。

自分の道を模索している中、大学でインドネシアにとても興味を持ちました。商社に勤めながらやがてはインドネシアと日本を結ぶ架け橋になりたいと夢を抱き、インドネシアに留学し、インドネシア語を習得しました。

ゼミでは谷本さんとチームを組み、「インドネシア版 子ども手当の現状と課題」で現地調査を実施することにしました。チームは日本とインドネシアの二手に分かれて進めることになりましたが、谷本さんも同じ中附。コミュニケーションに不安はありませんでした。

現地調査では、州政府、小・中・高、独自に活動するNGOを取材。政府の派遣でもない私たちでしたが、この政策に関わる現地キーマンへの取材を行うこともできました。

研究は「子ども手当」という一つのテーマから、親や教育者の教育意識、政府の対応、不正行為など、様々なインドネシアの現状と課題が見えてくる研究となりました。

1999年卒業/中央大学商学部 2003年卒業

白石 亘さん

豊田通商株式会社

人を巻き込み取りくむ中附生の良さ

白石亘

現在は消費財のトレーディングや子会社の管理を担当していますが、それまではインドネシアで医療検査事業、インドで病院事業、中東UAEで再保険(特殊な保険)等を扱う仕事をしていました。

商社の仕事はふたつとして同じ仕事がありません。その都度、そのプロジェクトをどのように進めていくか、自分で考え、行動しなければなりません。また、新規事業はバックボーンの違う様々な人々を巻き込みまとめる能力が必要です。ファシリテーター的な役割というか、強引なリーダーシップではなくチームをゴールへと導く誘導役的な役割です。きっと、この仕事は、協調性に富んだ中附生なら楽しそうと共感してくれると思います。中附の他者を認める多様性の尊重を存分に活かすことができる仕事だからです。

私は、大学時代にインターネット広告代理業でアルバイトしているうちに、自分でビジネスしたほうがいいと考え、個人起業したこともあります。自分でできることをなぜしないのか。そんな「自主・自治・自律」精神の主体性にあふれた中附の精神が背景にあると思います。

私と一緒にインタビューを受けた深堀君は、硬式野球部の一つ後輩です。お互い、練習に明け暮れていた青春でした。西東京ベスト16まで進んだのも輝かしい記憶。その頃に鍛えた逞しさが今の自分を形成していると思います。

2000年卒業/中央大学法学部 2004年卒業

深堀 達也さん

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

卒業後も、中附との関係性は終わらない

深掘達也

現在は鉄道・旅行・小売業界等の企業を対象にしたコンサルティングに従事しています。総合コンサルということもあり、経営戦略の策定から業務改善に至るまで、様々な経営課題に関わっています。

私は大学2年の夏から1年間、中附の硬式野球部の指導をしていました。野球部で過ごした中附への恩返しです。コーチの経験を通して、チームの最大能力の引き出し方など、現在の仕事にも生かせる学びを得ることができました。

私が感じる中附生の強みは、自己表現力(個性)の豊かさだと思います。それは、大学生活ばかりでなく社会に出ても活かせる魅力にもなっています。一緒に取材を受けている白石さんもそうですが、自分の考えをまとめ、表現する能力に長けています。自由な校風の中で、中附時代にはそのような能力を磨く授業が多く、また、先生との距離がとても近いというメリットが、ある意味、社会や目上の方との接し方を自然と身につけるとても良い機会となっていると思います。

私の高校時代は現職の先生たちも若く、身近な存在でした。今も、きっと、生徒と先生の仲の良さは伝統のように息づいていると思います。