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教養総合

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多彩な教育02

教養総合

探究学習で、世界のさまざまな
問題に向き合う

中附の教育の柱である「教養総合」は、将来、大学や社会で求められる、自ら考え行動してゆく力を身につける独自の学習プログラムです。

現代社会は、既存の方法では対応できない多くの問題に直面しています。
そうした現状に立ち向かう力を育む学びとして重視されているのが、「探究学習」です。
テーマ設定や情報収集・分析の方法、仮説の立て方、説得力ある発表の仕方などを学び、論理的思考の重要性をみんなで共有します。

教養総合基礎中3

1年をかけて探求学習に取り組み高校での学びの土台をつくる

普段の学習での気づきに注目し、「問い」を見出す眼を養うとともに、探究マップを活用し、全体像をとらえる方法を習得します。

  • カシワバアジサイが赤くなる要因
  • 色彩効果
    ―ジブリ映画と考える色彩効果
  • 水族館ってどんな施設?
    ―人の集まる生き物保護
  • ボールのバウンド後の変化から考えるテニスコートのサーフェスによるプレースタイルの変化
  • 色の見えかた
    ―虹彩の色素が薄い人と濃い人の色の見え方
  • 津波の被害を表したい!
    ―津波のシミュレーション実験で表す
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教養総合Ⅰ高1

自らの興味関心を学問的な「問い」につなげる

自らの興味関心をもとに「問い」を立て、じっくり考察します。
その成果を発表し、アドバイスをもらいながら、探究をさらに深めます。

  • ICTを活用した視覚障がいを持つ人の星座学習の検討
    ―iPhoneの「Siri」と「読み上げコントローラ」及び「VoiceOver」の活用を通じて
  • 教育分野におけるゲーミフィケーションの活用
    ―Minecraftを勉強にどう活用するか
  • 地方自治体における一般廃棄物の削減方法
    ―八王子市の政策から考える
  • ディズニー作品『マレフィセント』で見る、潜在するジェンダーバイアスからの脱却
    ―差別描写を孕んだ原作から、多様性に上手く配慮された新たな作品への変身
  • 不登校生徒の進路選択とその課題
    ―「ノーチョイス」の現状
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教養総合Ⅱ高2

国内外での実地踏査をふくむ探究学習で学問と現実をつなげる

2年生は1つのコースを選択し、1年をかけてさまざまな問題に向き合います。
実習や実地踏査を通じて、問題を深く掘り下げ、解決する道を探ります。

2024年度コース一覧

年度によりコースや実地踏査先は変更になる場合があります。

  • GBグローバルフィールドワーク
  • PSProject in ScienceⅠ
  • TSトランスサイエンス
  • GCグローカルフィールドワーク

海外

  • GBメコン川流域とクメール遺跡群(カンボジア・アンコールワット)
  • GB映画から考える韓国の現代(韓国・ソウル)
  • GB世界遺産と生きる(オーストラリア・ケアンズ)
  • GB国際化と日本(ベトナム・ハノイ)
  • GBアントレプレナーシップ入門(アメリカ・サンフランシスコ)
  • PS光とオーロラの探究(カナダ・イエローナイフ)
  • PSボルネオのジャングル自然調査(マレーシア・ボルネオ島)
  • TS地理情報システム入門(台湾・台北および台南)

国内

  • TSSDGs入門(徳島県上勝町)
  • TS観光地沖縄の光と影(沖縄県那覇市および本島中西部)
  • TS東京の世界自然遺産におけるサステイナブルツーリズム(小笠原諸島)
  • GC文化地理学入門(東京ディズニーランド)

GB国際化と日本(ベトナム・ハノイ)

「国際化とはどのような状況を指すのか?」という原点とともに、日本における国際化の現状を考察します。ベトナムの高校生と交流し、お互いの国際感覚に差異があるかを考えるワークショップを用意します。

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TSSDGs入門(徳島県上勝町)

SDGsの視点から社会課題を発見し、解決方法を探究する力や、失敗を糧にできるレジリエンスを養います。企業や大学と協働し、文理の垣根を超えた分野横断型の学びを実現します。各種講演会や、Monash大学の教授や学生に向け英語を使った発表も行います。

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GBアントレプレナーシップ入門(アメリカ・サンフランシスコ)

イノベーション(技術革新)の理論や具体例を学び、生徒自らビジネスプランを立てることで着想力・発案力・実行力を養います。会社を起こした方の講演や、シリコンバレー訪問を通じて、アントレプレナーシップ(企業家精神)を身近に感じられるようになります。

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TS観光地沖縄の光と影(沖縄県那覇市および本島中西部)

人気の観光地である一方、太平洋戦争で住民を巻き込む地上戦がくり広げられた歴史を持つ沖縄。その歴史や経済、文化、観光などを総合的に学び、実地踏査をふまえた研究に取り組み、ポスター発表を行います。

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PSボルネオのジャングル自然調査(マレーシア・ボルネオ島)

自然調査の基本的な手法を学んだ上で、各自の設定したテーマで調査を行います。身の周りの自然から実地踏査で訪れるボルネオの自然まで、さまざまな自然環境を比較し、今起きている問題について考察してゆきます。

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GC文化地理学入門(東京ディズニーランド)

伝統文化からサブカルチャー、ポップカルチャーにいたるまで、さまざまな文化の成立背景について地理学的な視点から考察します。文化と地理の相互的な関係をとらえる眼を養うことを目的としています。

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教養総合Ⅲ高3

自ら設定したテーマを徹底的に考察し学びの集大成とする

文系クラスは卒業論文、理系クラスは卒業研究に取り組みます。
在学中に磨いてきたさまざまな力を駆使し、研究を仕上げます。

卒業研究(文系) ~卒業論文に取り組む~

抱いた「問い」にどう向き合ったのか、その過程を丁寧に追いかけ、他者に向かって訴えかけます。調査と分析をくり返し、10,000字以上の論文を執筆することで、大学での主体的な学びにいち早く対応できるようになります。

テーマ設定
「教養総合Ⅰ」「教養総合Ⅱ」での学びや各教科・科目の学習あるいは各種活動や身辺の様ざまな事柄の中から、自ら進んで問いかけ、解決ないし考察すべき対象を探り、テーマを決めていきます。
「書評」執筆
テーマに即して参考になると考えられる文献を探し、そのうちの1冊をとりあげて「書評」もしくは「レポート」を執筆します。先行研究の調査をも兼ねる取り組みです。
口頭発表
資料収集・実地踏査の結果得られた情報や、それに基づく分析をもとに論文のアウトラインを作成し、レジュメやパワーポイントを用いて口頭発表を行います。
論文作成
口頭発表による主張と質疑応答による省察に基づいて、必要に応じて論理の構成を組み替えたり表現を改めたりしながら文章を練り上げ、完成稿を提出します。
表現研究(文系)

附属学校研究発表会

中央大学の4つの附属学校が集まって、学びの成果を発表する研究発表会です。
日ごろの成果の発表を通して、附属各校のカラーを感じるとともに、大学での学びへのステップとなります。

附属学校研究発表会

卒業論文テーマ例

  • 高尾山のムササビを守るために
    ―分布調査とGIS分析から考察する未来の森林
  • 醤油かすで作ったお椀で日本食を食べよう!
    ―アルファ化米×醤油かすで食器用素材を作る
  • 『枕草子』「殿などのおはしまさで後」の段における山吹の花の解釈を巡って
    ―山吹の花の暗示役割とは何か

2024年度選択科目一覧

大学での学びにつながる、発展的内容をあつかう講座を2つ選択します。

年度により開講科目は変更になる場合があります。

  • 映像分析と社会心理
  • 社会政策へのアプローチ
  • 東アジアと国際政治
  • 美術制作から学ぶ日本史
  • 文化と他者表象
  • 「レ・ミゼラブル」の世界
  • 近現代文学購読
  • トレーニング科学
  • 数学C
  • 米英の文化と言語
  • 時事英語表現
  • グローバル・プロジェクト
  • ドイツ語
  • フランス語
  • 中国語

「映像分析と社会心理」

映画、ドラマ、CMの技法の考察を通して社会学や心理学、政治学等を学びます。相手を見上げるシーンの多い「千と千尋の神隠し」の前半。
一方、ヒトラーの演説を撮影するリーフェンシュタールの映画技法とも比較し、権力と映像技法について考えます。
また、SNSがもたらす功罪と人間関係、身体性についても社会学的に考察します。

Project in ScienceⅡ(理系) ~卒業研究に取り組む~

自然科学の発想や方法を我がものとし、その可能性を追い求めます。
自らの「問い」を出発点とし、厳密な科学的調査・実験・検証を行うことで、新たな問題意識が芽生えるでしょう。また、研究成果は英語で発表できるようにします。

Message

自らテーマを深める学びが、成長のきっかけになった。

「教養総合Ⅱ」のコースで、「世界遺産と生きる」を選択し、国内外の世界遺産について学びました。興味のある世界遺産を選びインターネットや文献で調査したほか、フィールドワークも行いました。また、インドネシアのバリ島で実地踏査をする貴重な体験もできました。印象に残ったことの一つに、東京の有名な観光地である浅草でのフィールドワークがあります。浅草には浅草寺をはじめとしたたくさんの名所があり、外国人観光客も多く訪れます。その市街一帯を世界遺産に登録しようとする動きがあり、現地の方にお話をうかがったのですが、予想外の反応がありました。登録を受ければさらなる集客のアップが期待できますが、一方でゴミ問題をはじめとした様々な懸念から登録を歓迎しない人も多くいます。世界遺産の登録に必ずしもメリットだけがあるわけでないことは、私にとって新しい発見でした。バリ島の実地踏査でも、世界文化遺産である棚田「テガララン ライステラス」のほか、「いのち」について考える学びとして、無償で解放している現地の産婦人科を見学。そこでも生活と伝統美が結びついた光景や、日本にはない出産に関する価値観を目にし、日常にはない刺激を得られました。教養総合の「自ら調べてアウトプットする学び」を通じて、主体的に考える力やわかりやすく伝える力が身についたと感じています。

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武 一咲さん