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分野横断型教育/SSH

分断型2025 分断型2025

多彩な教育03

分野横断型教育/SSH

分野をまたいで学びを深め、
問題解決をめざす

2023年度より、SSH第Ⅱ期の5年間がスタートしました!

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の目標は、「多様な他者との対話性を備えた科学技術系人材」を育成することです。

中附では、充実した学校設定教科「教養総合」を柱として、「社会科学」「人文科学」「芸術文化」などの様々な分野を融合させたリベラルアーツ教育の理念のもと、問題解決能力と科学的思考を深める、教育カリキュラムを開発しています。

日々の活動

イベント予定

<学びに向かう力>をつける

中附では、科学技術人材に必要なコンピテンシー(能力)を育てる教育を開発してきました。生徒は7項目のコンピテンシーをもとに、どう成長しているかを自己評価することができます。コンピテンシーは、学校生活を通して多様な人びとと対話し、協力することで向上してゆきます。

7項目のコンピテンシー(資質・能力)をチェックしながら自分がどのように成長しているか、自己評価できる仕組みを整えています。

<学びに向かう力>

  • I.学習する力
  • II.考える力
  • Ⅲ.新しいことに挑む力
  • Ⅳ.やり遂げる力
  • Ⅴ-1.理解する力
  • Ⅴ-2.伝える力
  • Ⅵ.協力する力

サイエンス教育中学

実験を通して好奇心や思考力を育てる

中附の理科では実験をたいへん重視し、科学的思考を鍛えます。中3の「教養総合基礎」でも、サイエンスに関わるテーマを自ら選び、探究する生徒がたくさんいます。

理科教育

教養総合成果発表会中学高校

発表し、対話し、成長する

生徒が運営する2月の発表会では、中高生がおたがいに「教養総合」の授業で探究した成果を発表し、対話します。自然科学から人文・社会科学まで、発表内容は幅広いです。

教養総合成果発表会

SSH講演会高校

科学への関心を高める

最先端技術に関わりのある研究者を招き、科学への好奇心を刺激します。これまで、東京大学先端科学技術研究センターや芝浦工業大学などから講師を迎えました。

SSH講演会

Project in Science Ⅰ高2

サイエンスを現地で実践する

具体的な課題を自ら発見し、科学的な探究を進めます。3年次に理系へ進む生徒にとっては卒業研究の準備、文系へ進む生徒にとっては科学的視野の拡大という側面があります。

光とオーロラの探究

光・オーロラ・北極域をキーワードとし、生徒の自由な発想によるテーマで探究を進めています。実地踏査ではカナダ・イエローナイフを訪れ、オーロラや雪結晶に関する調査を実施します。博物館見学や自然散策も行い、北極域の自然と文化を学びます。
本講座で始めた研究テーマが、3年次の卒業研究に発展する例も多く、校外での研究発表も積極的に行っています。これまでにSSH生徒研究発表会奨励賞、JSEC佳作などを受賞しています。

文化横断型教育
  • ディスカッション/文献の講読/知識の習得
  • 研究計画/予備実験/事前調査
  • フィールドワーク/実験データの分析
  • ポスター・論文の作成 / プレゼンテーション
文化横断型教育
文化横断型教育

Project in Science Ⅱ高3

研究論文にまとめる「卒業研究」

自然科学の発想や方法を我がものとします。自らの「問い」を出発点とし、厳密な科学的調査・実験・検証を積み重ねます。研究成果は、英語で発表できるようにします。

テーマ設定
教養総合や理系科目の学習、身近な現象などの中から、自分のテーマを設定します。
研究・調査計画
自分のテーマに関係のある文献を探し、研究計画を立てていきます。
また中央大学理工学部の教授や卒業生らからアドバイスをいただきます。
研究・調査
土曜日や長期休みを利用して、計画に沿って実験・調査していきます。
論文作成
実験結果や調査結果をもとに考察し、論文を作成していきます。
研究発表
中央大学理工学部にて、卒業研究発表会を行います。
また、教養総合成果発表会などでも発表を行います。
卒業研究

卒業研究発表会

高大連携の一環として、中央大学理工学部のキャンパスで、教授らを前に卒業研究についてプレゼンテーションします。
また、事前に大学教員から研究について適切な指導をしてもらい、卒業研究をまとめます。

卒業研究発表会

研究テーマ例

  • 都市河川に生息するコサギの夜間の採餌活動とその発生要因
  • メイラード反応におけるアミノ酸と酸の添加効果の分析
  • メロディーパイプの基本音が発生しない原因の解明
  • 人工雪発生装置の開発

Project in English for Science高3理系

英語での発信力を身に付ける

科学技術人材を育てる英語の授業を、理科と英語科が共同で行います。生徒の発信が主となるPBL(課題解決型)授業で磨かれた英語のセンスは、2月のChufu Research Festivalにて、学外の専門家らに向けて行うポスター発表で発揮されます。

Project in English for Science

数学で読み解く現代社会高3文系

データサイエンスという武器を備える

統計学の基本をおさえ、さまざまな社会的課題の分析手法を身につけ
ます。文・理の境界を横断し、ビッグデータ時代を生きるためのスキ
ルを高めます。

数学で読み解く現代社会

SSH課外活動

科学に興味がある中高生は、クラブ活動と両立させながら、自らのテーマの探究を続けられます。SSHの全国大会や各種学会発表に参加し、受賞した生徒も数多くいます。

SSH課外活動

Message

好きな研究に取り組み、海外での発表を経験できた。

大学入学前に研究に取り組めるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の環境に魅力を感じて高校から中附に入学しました。
私が取り組んでいるのは、環境にやさしい飛行機のエンジンを考える研究。高校1年次には、SSHハワイ研修旅行での発表に向け、CO₂の排出を減らすという観点で、現在主に使われているケロシンに代わる燃料を検討しました。私が取り上げたのは、燃料化が可能な大気中のCO₂、次世代のエネルギーとして注目されている水素、バイオエタノールや資源ごみから生成するSAFなど。実際にエンジンをつくって実験するのは難しいので、データを収集したところ、水素エンジンは飛行時にCO₂を輩出しない一方で水素を製造する工程でCO₂を排出してしまうなど、それぞれ一長一短があり、実用化につなげられそうな結果は得られませんでした。それでも、ハワイでの発表時に、現地の大学教授から、「複数の燃料を比較するのではなく、テーマを絞って掘り下げたらどうか」というアドバイスをいただき、今後の研究に意欲がわきました。またレベルの高い発表を披露してくれた現地の高校生との交流も刺激になりました。校外発表のチャンスは多いので、さらに高い精度をめざしたいと思います。

中西 結香さん