News&Topics 令和5年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会に参加しました
8月9日、10日に「令和5年度SSH生徒研究発表会(全国大会)」が兵庫県神戸市・神戸国際展示場で開催されました。全国のSSH指定校218校が一同に会し,物理・工学,化学,生物A(動物、医学),生物B(植物),数学・情報,地学の6分野について研究発表が行われました。
本校からは、小笠原鈴奈さん(生物部、高3理系)が生物A(動物、医学)の分野で発表を行いました。
発表テーマは、「ムササビの生息地環境とストレスの関係」です。(下に発表ポスターを掲載)
小笠原さんは、ムササビの生息環境とストレスの関係を定量的な方法で計測し、関係性を調査しました。調査の結果、生息地面積が狭かったり、生息域が分断されたりしていることはムササビのストレスの主な要因とはなっていないということがわかってきました。今後は、さらなるサンプル数の増加によりデータの正確性を高め、資源を考慮した調査を継続することで、ムササビのストレス要因を明らかにしていくことを目指します。
小笠原さんのコメント
「令和5年度SSH生徒研究発表会」の生物分野にて、「ムササビの生息地環境とストレスの関係」について発表しました。高校1年生の時から、ムササビが住みやすい環境とはどういったものなのか、学校の先生や日本獣医生命科学大学の協力を得て野外調査を行い研究してきました。SSH生徒研究発表会では、全国の高校生が幅広い分野でクオリティの高い研究を行っていることを肌で感じることができ、研究内容や発表の仕方、ポスターのデザインまで学ぶことが多かったです。また、研究者である審査員の方や自分と同じように研究を行っている同世代の高校生からたくさんの質問をいただき、私の研究に興味を持ってもらえたことはとても嬉しかったですし、今後の研究課題が見つかる良い機会になりました。
この研究発表会での経験を活かし、さらに研究を進めていきたいと思います。
発表会に参加した生徒たちのコメント(2人)
SSH生徒研究発表会は、理系の研究を行っている高校生が目指す最高峰の大会です。そんなトップレベルの戦いを、間近で見られる機会をいただき、ありがたく思いました。人に分かりやすく伝えるための発表方法や、目をひくポスターの書き方などを学ぶことができた経験を、これから先の教養総合(自由に自分で調査し、探求する授業)にも活かしていきたいです。
今回SSH生徒研究発表会に参加して強く実感したのは「高校生」の可能性の高さです。どの学校も、「高校生」の枠組みから大きく飛び出した本格的で、今の社会に活きる研究でした。また、研究のスタートは難解な特別なものである必要は無く、身近なものに疑問を持ち、深く探求していくことが大切だと知ることが出来ました。
私も自分の好奇心と探究心を常に強く持って研究活動をしていきたいと思います。
サイト:令和5年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会について
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/r5sshssf.html