教養総合 教養総合Ⅰ成果発表会が開催されました
2月17日(水)に、高校2年生科目「教養総合Ⅰ」の成果発表会が開催されました。本年度は、高校1年生、中学3年生の集まっている各教室に、高校2年生がポスターを携えて、巡っていく形式で行われました。
事後に行った全体を振り返ってのアンケートでは様々な感想や、考えの変容、達成感・自信、希望などが見られました。以下に、一部を抜粋して掲載します。
(1) 本日の発表会全体を通して、あなた自身が感じたことをあげてください。
・このようなご時世で2年生の方々は実際に現地に行けなかったにも関わらず全体の発表を通して完成度が非常に高いと思った。ただ調べるだけでなく、現在の問題点やそれを解決する改善策を具体的にいくつか提示し、それを与えられた時間内で分かりやすく発表していたのがすごいと思った。(高校1年)
・3回発表を行ったが、聞いてくれている1年生と中学3年生がすごく聞こうとしているのが分かって発表もしやすかった。コロナの関係もあって学年を跨いだ交流は学内でもそれぞれのプライベートでも少なく、お互いにどのような活動や勉強をしているのかが分かりにくかったと思う。それが今回の発表会を通して2年生がどのような事をしているのかが少し伝わったような気がする。(高校2年)
・2つ先輩なだけなのに、こんなに素敵な発表ができるのだと思った。みんな聞き取りやすく、特に興味を持ってなかった内容でも聞きたくなるような話し方だった。(中学3年)
(2) 本日の発表会を通じて、興味を持ったこと・掘り下げてみたいと思ったことはなんですか?
・本日の発表で興味を持ったことは「カンボジア女性の生き方~ポルポト政権後の人々への影響~」の内容です。カンボジアの現在の貧困問題の例として、ただ窃盗などの犯罪を上げるのではなく代理出産という複雑な問題を取り上げているのが良いと思いました。お腹から人を一人産むので体に悪影響があり、またそれが犯罪ということはわかっていると思いますがそれでも賃金の何倍ものお金が欲しくて代理母を受け入れてしまうというのが複雑だと感じました。さらにその解決案に女性たちへの支援と教育の両方を挙げていたのがよいと思いました。女性たちへの支援はどの組織がするのか、また支援だけでなく社会を変えていく必要があると思うので具体的に何をするべきなのかを掘り下げてみたいと感じました。(高校1年)
・自らが調べている日豪関係のテーマについてこれまでは教育という範囲の中で調べていたが、他の日豪関係のメンバーが調べた別のテーマの内容と因果関係がありそうな部分が分かった。もしもう1年この教養総合があったなら、他のメンバーと協力して、教育という範疇に留まらない広い分野からの知識でさらに自らのテーマを深く考察していきたいなと思った。(高校2年)
・一番印象に残ったのは、英語で数学を行うテーマのものだった。高校数学の範囲は、まだ中学3年生時点では全く理解が難しかった。だが、そのテーマを英語で分かりやすく中学にも理解できるように説明していただけたのは本当にすごいと思った。数学自体は難しいと思うが、将来的に頻繁に利用する英語を用いて、何かしらの発表を試みたいと思う。もちろん、数学自体に関しても積極的に知識を増やして学びを続けていきたい。(中学3年)
(3) 今日の経験をどのように活かしていきたいと考えますか?
・仮定や問いなどから結論、答えに至るまでの経緯についてどのように考えたのか、どの観点から考えたのかがそれぞれ違って参考になったので、今後なにかを考えるときに色んな考え方ができること、それによって答えが変わってくることもあることを意識していきたいと思いました。(高校1年)
・様々なグループの発表を聞き、普段あたりまえだと思っている事でも、掘り下げれば掘り下げるほど興味深い事実を発見出来るのだと強く感じた。日常の些細なことにも疑問を抱き、それを追求する姿勢をもっと強めていきたい。(高校1年)
・今回の発表に限らず、今年度は自分たちのプロジェクトを発表する機会がとても多かったです。去年の自分に比べて発表するときにあまり緊張しなくなったことを実感しました。
発表を作り込まないことが自分にとっての正解の一つだったのだと思います。
この調子で聞き手を前のめりにさせる発表はどのようにするのか、試行錯誤を繰り返したいと思います。(高校2年)
・はじめてSSH成果発表の発表者側になり、自分たちで調べ上げてきた成果をいかにして10分間で伝えるかということを考えました。実際はもっと伝えたいことがあるのになというもどかしさもあったりしましたが、私たち(グループでの発表)なりに構成を考え、とても良い発表ができたと思います。貴重な経験になりました。来年も理系クラスでSSHの発表があるので、中附生活の集大成となるものにできるように、この経験を活かせると良いなと思いました。(高校2年)
・自分が約1年かけて調べた内容やデータから読み取った新しい考察等を、時間制限がある中で全く知識の無い人に話したとしても伝わるようにするというのはかなり難しかった。そもそも話をしっかり聞いて貰うには自分という人間に興味を持って貰う必要があるし、その上で論理的である事、テーマが難解過ぎず、かつ興味をひくものである事が求められた。これらを常に考えつつ取り組んだ事で、自分への客観性はかなり育まれたと思う。
自分の中のみで完結せずに発表を通してアウトプットし、自分の発表内容に関しての様々な意見や質問を聞き、また自分の中に消化してより良い出来を目指すという循環は何に対しても応用の効く事だと思うので、自分へは満足のいかない部分もあったが、この経験を通して学んだ力が様々な場面で必要になると確信している。(高校2年)
・現代文で学んできた”流れ”を駆使して、将来的に自分が高校生の立場になって行うこの発表において堂々と発表をしてみたい。また、そのために事前準備は怠らずに。発表会では様々なテーマ・ジャンルがあったが、その中でも独自性のある問を立てて、独自性のある仮説を導き出していくと、その間に何か”面白さ”を感じるのではないかと思う。何れにせよ、中学3年間で培ってきた知識(+今後高校で学ぶ事柄)を大切にしていきたい。(中学3年)
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2020年度教養総合Ⅰ成果発表会 全体を振り返って(回答)HP掲載用.pdf