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中学3年生沖縄便り 2日目

沖縄修学旅行2日目を迎えました。6:30起床。眠い目をこすりながら朝食です。朝食はビュッフェです。

ホテルの方のお見送りを受けて、すぐに出発。

今日は、ひめゆり平和祈念資料館、糸数壕、荒崎海岸、平和祈念資料館を巡りますが、クラスごとに巡る順序が異なります。

まず、ひめゆり平和祈念資料館。米軍の上陸の中で戦場に動員され、尊い命を奪われた227名の女学生の生きた証を偲ぶ資料館です。第4展示室の227名の遺影と生存者の手記には、生徒たちも圧倒された様子でした。

ついで、糸数壕。野戦病院の分室が置かれた壕で、ひめゆりの少女たちが活動した場所の一つです。ガマ(壕)の中に入るので、ヘルメットを着用します。

いよいよ、中に入ります。中学生でも頭をぶつけそうになる狭い入口を抜けると、その先は漆黒の闇の世界でした。皆よく怖がらずに、中に入ったと思います。懐中電灯を消すと、本当に鼻先が見えないほどの闇でした。

 

気分を変えて、昼食。おなかがすきました。今日のお昼は沖縄名物のソーキソバです。

午後は荒崎海岸へ。サトウキビ畑の中の細い田舎道を15分ほど歩くと、美しい海岸線に出ました。沖縄戦で住民たちが最後に追い込まれた海岸です。当時、海からは艦砲射撃、空からは機銃掃射、背後からは砲弾が飛び交い、多くの住民が命を落としました。今日は、穏やかな美しい海でした。川北先生が、荒崎海岸で奇跡的に生き残った住民から実際に聴き取った当時の状況を語ってくれました。

海岸べりに設けられた鎮魂碑。やっとここまで逃げてきたひめゆりの女学生も、ここで命を落としたそうです。岩の左に隠れていたか、右に隠れていたかで、生死が分かれたとのことでした。生徒は、この美しい海の前で、何を感じていたのでしょうか。

最後に平和祈念資料館を見学しました。沖縄の過去から現在までをたどる展示です。大勢の外国の方も参観していました。重い一日でしたが、自由時間は、生徒たちは元気いっぱい。

さあ、今日の見学は、終了です。ホテルに向かいます。修学旅行とは思えない、プライベートビーチのあるリゾートホテルが生徒を歓迎してくれました。いろんな意味で、かなりハードな一日でした。おなかもぺコペコです。

夜は、「がちゆん」との懇談会が待っていました。「がちゆん」とは、「本気で話し合おう」という意味だそうで、教えられる平和教育ではなく、語り合い、理解しあう平和教育を目指している若者の団体です。沖縄の大学生18名がホテルに来て、生徒たちと沖縄のことについて率直に語り合ってくれました。生徒たちも事前学習で得た知識と、昨日、今日、実際に見て感じたこと、考えたことを基に、様々な意見を学生にぶつけていきました。議論は尽きず、予定時間をオーバーしてしまうほどでした。

自分の考えを言葉にする彼らを見ると、日々の成長を感じ取ることができます。

さあ、明日はどんな成長を遂げるでしょうか。とりあえず、今晩は早く寝ましょう。