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中学:3年1,2,3組が法科大学院での課外授業を実施しました

9月7日、前日の4~6組に続き、1~3組の生徒が中央大学法科大学院を訪問し、法教育の授業を受けました。市ヶ谷の法科大学院に集合し、刑法がご専門で法科大学院教授の髙橋直哉先生から法曹界と法科大学院の社会的役割について、また法務省大臣官房司法法制部参事官、最高検検事などを歴任され、現在、法科大学院特任教授の中川深雪先生からは、「裁判について考えよう」と題し、裁判所の仕組みと陪審員制度をテーマに模擬授業を実施していただきました。中学生にも分かりやすく、法制度と自分達のかかわりについてお話いただき、生徒たちも自らの問題として受け止めていました。模擬授業終了後、今度は法科大学院の院生による法教室が開かれました。ドラマ仕立ての架空の事件を設定し、刑法の条文を参考にしながら、正当防衛の論理が適応されるか否かを議論しました。生徒4,5名に院生1名がアドバイザーとして付いていただき、各グループで様々な側面から検討を進めました。生徒たちは、法律の運用が、単純でも一面的なものでもなく、多角的に検討されなければならないことを実感したようでした。最後に、最上階に設けられた模擬法廷を、中川先生による解説を受けながら見学しました。法科大学院の院生も普段は立ち入ることは無い神聖な場所だそうで、生徒たちにとっては大変貴重な体験となりました。

午後は、法科大学院に隣接する防衛省を見学しました。事前登録や身分証明書の確認等、厳重なチェックを経て、防衛省の敷地内に入りました。儀仗広場の前で、庁舎に関する全般的な解説を受けた後、市ヶ谷記念館を訪れました。この建物は、戦前は陸軍士官学校、戦中は大本営陸軍部、戦争直後は極東国際軍事裁判の法廷となり、その後、陸上自衛隊東部方面総監部がおかれ、三島事件の舞台となった歴史的建造物で、1998年に現在の場所に規模を縮小して移築されました。生徒たちは、極東国際軍事裁判の法廷配置や、三島事件の際に総監室につけられた刀傷などの説明を、興味深く聞いていました。これだけ大勢の中学生の参観は、めったに無いこととのことで、当日ガイドの方々には、大変お世話になりましたが、おかげさまで、生徒たちにとっては、近現代史の一コマを垣間見る良い機会となりました。

 

高橋直哉先生の概要説明を聞く生徒たち

中川深雪先生による法教育講義

 

大学院生による法教育                模擬法廷にて

 

防衛省儀仗広場にて                 極東国際軍事裁判の舞台を見学

 

三島事件の刀傷の説明を受ける           市ヶ谷記念館前にて