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News&Topics 物理部 2024 Ene-1 MOTEGI GPに出場しました

 物理部は、9月14日~15日に開催された2024 Ene-1 MOTEGI GPに出場し、以下の成績を収めました。

 ・ KV-40         総合:31位/70台
 ・ KV-40 DivNEXTクラス 総合:10位/29台

 ・ KV-40 DivNEXTクラス 高等学校部門:4位/12台


 Ene-1 GPは、充電式単三電池40本を動力源としてサーキットを周回し、完走タイムや走行距離を競う次世代エネルギーカーのイベントです。毎年「鈴鹿サーキット」と「モビリティリゾートもてぎ」で2回開催されています。すべての参加車両は、出場者自身が設計・製作したオリジナル車両で、中学生から企業チームまで多様な参加者が同じ条件で競うのが特徴です。


 物理部は、2022年度から参戦しており、今年で3度目の挑戦となりました。今年の大会では、従来のショートコース(全長1.5km)での耐久レース形式からフルコース(全長4.9km)を3周して合計タイムを競う「タイムアタック形式」へとルールが大幅に変更され、登坂性能が重要な要素となりました。さらに、コースが複雑化したことでドライバーの技術も問われ、チーム全体の総合力が試される大会となりました。


 新ルールに対応するため、物理部は新型マシン「CF-R6」を投入しました。従来のマシンで得た知見を活かし、「軽量化」「空気抵抗の低減」「整備性の向上」を目指しました。その結果、約4kgの軽量化に成功し、モーターは旧型と同じながら登坂性能と加速性能を向上させました。新型カウルも採用したことで空力が改善し、さらに整備性の向上により準備時間も短縮し、余裕を持ってレースに臨めるようになりました。


 初日のフリー走行では、登坂性能に問題がないことを確認し、完走の見込みが立ちました。しかし、走行中にカウルの一部が風圧で外れるトラブルが発生しました。原因は、カウルの隙間から風が入り込んだことで、カウルの固定方法に問題があると判明しました。すぐに用意していた材料で新しい部品を作製し、修正しました。


 2日目のレース本番ではカウルトラブルも解決し、マシンは非常に安定した走りを見せました。ドライバーも周回ごとにタイムを縮め、平地では最高45km/h、下り坂では65km/hを記録するなど、新型マシンが大幅に進化したことを証明する結果となりました。最終的に、昨年より順位を大きく向上させ、チーム全体が満足のいく結果となりました。


 今後は、レースで得られたデータをもとにさらなる改良を進め、より速いマシンを目指していきます。引き続き、物理部への応援をよろしくお願いいたします!


大石 哲士(3年・ドライバー担当)

「今年はマシンも新しくなり、『躍進』の年となりました。ルールの大幅変更とマシンの新造により、レース中の最高時速が30km/h台から60km/h台まで一気に上昇し、ドライバーに求められるものが多くなりました。かなりのプレッシャーでしたが、事故なく、順位もかなり向上できたため満足しています。来年以降も後輩がこの勢いを引き継いで、結果を残していってくれることを期待しています。これからも応援よろしくお願いします。」