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News&Topics <SSH> 7/27 青少年のための科学の祭典2024 SSH交流企画

7月27日、28日に科学技術館にて、科学の祭典2024が開催されました。

毎年開催されている本企画は、多くの科学に興味を持っている子供たちの楽しみの場となっています。

日本学生科学賞を受賞した高校生達も、この科学の祭典の中で、自分たちの研究を発表します。

本年度は、日本学生科学賞を受賞した高校生と、東京都内のSSH指定校の高校生達を集めた交流企画が行われました。

本校からも優秀な科学研究を行っている3名の高校3年生が参加しました。

「キラル触媒による不斉反応の研究」の研究業績によって2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治さんのご講演から交流会は始まります。

野依さんはご自分の研究を振り返り、いろいろなお話をされました。その中には以下のような言葉もありました。

日本人であることを誇りに。

“Think locally, act globally.”

身近なところに世界に通ずるヒントがあるかもしれない。

自分が世界に認められたのも、日本人だったことが関係あると思っている。

交流会では、日本学生科学賞を受賞した高校生達、SSH指定校の高校生たちが5~6人のグループになり、自分たちが話したいテーマについて、討論を行いました。それぞれ持っている研究や科学の知識を活用しながら、熱い議論が繰り広げられていました。

その後の昼食も引き続き、そのテーマについての話やお互いのことを紹介しながら、楽しく食事をし、交友関係を深められ、他の高校の研究者たちとつながる非常に良い機会となったようです。



以下に、本校から参加した3人のコメントを紹介します。

遠藤 勇志 さん

本日の交流会で私は、研究について話し合いを行う中、話し合いの内容についてメモを取り、まとめる作業を受け持った。
全体的に高校1年生、2年生が多く、研究の進め方についての相談が議論の主なテーマとなった。それに対して科学賞受賞者や上級生がコメントするスタイルが主流となっていた。
受賞者は論理的に話すことに長けていて、見習うことがあると感じた。また、個人間では進路の話なども若干した。分野を問わず、また研究内容に重きをおかないという点、他分野でもイーブンな関係で話し合いができた。
学生科学賞という発表会をあまり知らなかったが、特に高校2年生以下が目標にすべき学会なのでは、と感じた。海外の発表も体験できるとのこと、ぜひその名前を普及していただきたい。
ブースでは魅せ方や発表する時の話し方などについて学んだ。小学生相手には現象の説明を中心にし、しくみの説明は行わないブースが多かった。
体験できて、短時間で理解できるブースが人気の中、自分の行っている研究ではどのようなブースを作るか、考える機会となった。
来年度は高校1年生2年生を中心にこの機会を活用していただきたいと思う。また、2月の成果発表会でも、研究相談ブースなどを作って上級生と下級生が関われるような機会ができればと思う。

鶴田 拓海さん

本日ははこのような貴重な機会を提供していただき、ありがとうございました。本日の感想としては、「同じ目線で、真剣に、テーマについて考えることができた」、これに尽きると思います。初対面の同年代との議論は、初対面ゆえに発揮される他者への尊重と、同じSSH校であるという仲間意識が産む信頼感から、見知ったもの同士でなくとも、テーマを決める際にもテーマを議論する際にも、非常に積極的かつ活発な議論になりました。議論を交わす場所としてはこれ以上ないものであったと思います。

内藤 真那人さん

交流会では1、2年生が多くディスカッションでは3年生の僕が話し合いをリードしていく形となった。
研究を進めていくうえで考えていることや気を付けていることについて議論した。研究をしている者同士が大人数集まって議論するというのが新鮮でとても良い経験になった。班の中には学生科学賞を受賞した高校生もいて興味深い話を聞くことができた。一人の研究であればその苦労や課題、共同研究であれば協力することの重要さなど共感できる部分も多かった。他のSSH校では1年生から研究を進めたり、SSHのクラスがあったりと活発に行われていることを知り驚いた。午後の学生科学賞受賞者によるポスター発表では一気に様々な発表が聞けて非常に良かった。発表の進め方やポスターの作り方など自分の研究の参考にできることもあったので参加して良かったと思った。




青少年のための科学の祭典 サイト
http://www.kagakunosaiten.jp/

日本学生科学賞 受賞作品のサイト
https://event.yomiuri.co.jp/jssa/prize/67_h