【SSH講演会】「A Glimpse of Mathematics Throughout the Ages(時代を超えた数学を垣間見る)」
2024年4月22日、高校3年生理数系クラスと中学3年生、高校1・2年生の希望者向けにSSH講演会が開催されました。
カナダのトロント大学で博士課程を修了し、その後オタワ大学で教鞭を執り、現在はカールトン大学に籍を置きながら、スペインの院生の指導と数学の研究を行っているDr. Angelo B. Mingarelliをお招きし、英語で数学の講演をしていただきました。Mingarelli先生は以前、中大附属の研究旅行の際にカールトン大学で中附生に数学の講義をされた経験もお持ちです。今回の講演は、そのようなご縁があり、わざわざスペインからお越しいただきました。
講演では、タイトル通り、日本に仏教が伝来した頃の数学の歴史から始まり、イタリアの歴史、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの証明について考察し、現代の数学であるブラックホールについてや日本人が開発したQRコードまで、過去と現在を数学を通じて繋げていただきました。全ての講演が英語で行われたため、生徒が内容を完全に理解することは難しかったかもしれませんが、Mingarelli先生の数学への情熱を感じながら、楽しみながら英語で数学を学ぶことができました。
また、レオナルド・ダ・ヴィンチの警句である、「Let no one who is not a mathematician read the elements of my work」「No certainty exists where none of the mathematical sciences can be applied」から、全ては数学が根底にあることを学び、世界の全てが数学に関連していることを、Mingarelli先生のお話を通じて垣間見ることができました。
最後には、Mingarelli先生の教え子でもあり、本校での教鞭もとられていた秋山先生から、国際学会でも通用するような知識を得ることを激励されました。講演会の終了時には、生徒からの質問もあり、Mingarelli先生との質疑応答が行われました。
遠路はるばるスペインからお越しいただき、中附生に数学によって描かれる新たな世界と英語で数学を学ぶ環境を提供してくださったMingarelli先生と秋山先生に、心から感謝申し上げます。