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SSHお知らせ

SSH講演会「研究とは何か」

1月27日(土)に来年度理系選択者対象のSSH講演会が行われました。
毎年、中央大学理工学部教授の牧野先生をお招きして、高校3年生の卒業研究を始めるために行われる講演会です。
生徒たちは12月に理科教員による卒業研究説明会を受け、事前に研究テーマを考え、文章にして牧野先生に提出しています。さらに、当日までに指定された過去の卒業論文を読んで、査読をすることも課題として出されたうえでの講演会です。

講演会では、牧野先生より「問いの立て方」、「大学における研究とは何か」をお話しいただきました。研究では、その実験や結果に目が行きがちですが、問いを立てるまでに地道な観察やいくつもの仮説を考える必要があり、始まりがとても重要です。理工学部に10の学科があるように、科学研究は他分野にわたります。それでも「新規性/独自性」「信頼性」「有用性」は、どの研究分野においても共通して大切なポイントであり、学位審査でもこれらを達成できたかが、問われると教わりました。

続いてはディスカッションで、事前に読んできた論文について、良かった点について生徒が発表しました。その一つ一つに解説をいただきました。今回、指定された論文は過去の研究のなかでも優れたものでした。研究は先人を乗り越えなければなりません。全員がこれらの研究を越えたものになることが期待されます。

最後に、事前提出した生徒の卒研テーマ案について、牧野先生から一人ひとり丁寧にコメントをいただきました。「このテーマをどうすれば、研究にできるか」「よい方法は」「参考になる知見」などを大学生への指導していらっしゃる教授から教えていただきました。50名を超える人数へのコメントは非常に時間がかかるものですが、このように丁寧に指導してくださる先生が理工学部で待っていることに安心感と期待感を持てます。

高校での研究活動の集大成、一人ひとりが最大限の成果を出せるように頑張りましょう!