生物実験合宿レポート
2018年7月15日(日)15:00から16日(月)9:00にかけて、本校1号館生物実験室Aにおいて、生物実験合宿を行った。参加者は、高校3年15名(理系:13名、文系:2名)、高校1年3名、中学2年3名、中学1年1名の計22名であった。タコノマクラ(ウニ)の未受精卵・精子を観察した後、顕微鏡をのぞきながら受精させた。受精の段階では、卵の周りに精子が群がる様子を観察することができた。
また、精子が大量にあるのに受精がうまくいかない卵も多くあり、受精という現象がいかに確率の低いもので、奇跡的なものなのかを生徒は感じている様子であった。受精膜を確認してから、各自スケッチをした。その後、各発生段階ごとに観察・スケッチをした。
初めの卵割が起こると歓声があがり、卵は生きていて絶えず成長していっていることを感じさせることができた。途中、ウニの発生の流れの図を板書し、プルテウス幼生までの過程を確認した。生徒は、ふ化の瞬間を見ようと夜遅くまで起きており、胞胚が回りながら泳いでいるところもしっかりと観察することができた。ふ化の瞬間は、受精膜が見えにくかったこともあり、膜から出てくる姿は観察できなかったが、胞胚が泳いでいる姿に感動していた。朝方には、原腸胚が見られ、原腸陥入や中胚葉も観察できた。胚はそのまま観察できるので、16日のオープンキャンパスでも多くの方に観察してもらっている。
実験合宿の様子
どの生徒も、真剣に受精卵から発生途中の卵を観察しています。
午後15時から翌日の8時位まで、連続17時間も観察を続けた生徒もいます。
高校生と中学生が一緒になって観察しましたが、受精膜を破り、外に出てきた後(ふ化後)回転しながら原腸ができる過程は感動しました。