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中学3年生沖縄便り最終日

いよいよ、沖縄修学旅行も最終日です。

昨晩、はしゃいでいた浜辺とも、これでお別れです。

これから、宜野湾市の佐喜眞美術館に向かいます。「原爆の図」で有名な丸木位里、丸木俊夫妻が描いた大作「沖縄戦の図」が展示されている美術館です。美術館は、普天間基地の脇に、基地に突き出すような形で建てられていました。屋上に上ると、普天間飛行場の滑走路の縁が見えました。真下のフェンスの基地側の中には、沖縄伝統の破風墓が取り込まれています。

屋上で、学芸員の方に美術館の説明を聴き、そのあと美術館で佐喜眞道夫館長から、「沖縄戦の図」の解説をうかがいました。

佐喜眞美術館を見学した後、沖縄国際大学に向かいました。沖縄国際大学は、普天間基地のすぐ脇に位置します。

まず、2004年8月に米軍のヘリコプターが墜落事故を起こした現場を見学しました。道路のすぐ横で、今でもヘリの羽根が回転しながら削った校舎の壁の一部を見ることができます。焼け焦げて途中で折れてしまった木が一本、ポツンと立っています。

続いて、大学校内の校舎の屋上に、特別の許可をいただき上がりました。眼下に、普天間基地が一望の下に飛び込んできます。滑走路には、オスプレイが10機ほど並んでいました。生徒たちも、興奮した表情で眺めています。

屋上では、沖縄国際大学の佐藤学教授から、ご講演をいただきました。先生は、中学生相手で、大学生とは勝手が違うのでやや戸惑いながらも、非常に分かりやすく、基地とオスプレイの問題についてお話していただきました。基地を眼下に見下ろしながらのお話で、生徒も臨場感を持って聴くことができたようでした。「沖縄問題は、沖縄だけの問題ではなく、日本国全体の問題であることを考えてほしい。」という言葉は、重く響きました。最後に、学年全員で佐藤先生と記念写真を撮りました。

講義の後は、沖縄国際大学の教室をお借りして、昼食のお弁当です。午前中も、よく勉強しました。

さあいよいよ、空港です。とってもハードで濃密な4日間で、生徒はクタクタか?と思いきや、帰りの機中もトランプで遊んでいます。元気ですね。

明日は代休です。ゆっくりと休んでください。こんな沖縄修学旅行はめったに経験できないでしょう。4日間よく頑張りました!