教養総合 News&Topics 高校2年「国際化と日本」ベトナム研究旅行 ハノイ日本国際学校との交流
10月24日から29日まで、高校2年生教養総合「国際化と日本」のベトナム研究旅行を実施しました。
この講座では、日本と海外の比較の中で、どのような場面で日本の国際化がなされているのか、また遅れているのか、を問い直し、自分自身の国際人としての意識につなげてもらうことを目指しています。
授業の中では、特にベトナムとの関係をケーススタディとし、ハノイにある日本国際学校(JIS)のベトナム人高校生とZOOMを用いた交流を行いながら、ベトナムと日本の異なる点を考えてきました。
研究旅行では、実際にハノイの日本国際学校を訪問し、ベトナム人生徒さんのご家庭にホームステイをしながら、3日間の交流事業を実施しました。また最終日には、現地でODAによるエンサ下水道整備事業に携わる日本企業「鉄建建設」の工事現場を訪問し、海外における日本企業の活動について、研修を行いました。
25日 JIS訪問
この日は、1日JISで過ごしました。対面式の後、校舎見学、小学生児童への絵本の読み聞かせ、JIS授業体験、食堂での給食体験、スポーツ大会と、盛りだくさんの1日となりました。
26日・27日バディとの交流
26日はバディとともにグループに分かれてハノイ市内の散策、27日はハロン湾観光を楽しみました。2日間、宿泊はベトナム人のご家庭にホームステイです。大変な歓待を受けました。
28日 「鉄建建設」での研修と市内観光
ハノイ最終日の28日は、午前中エンサ下水道整備事業に携わる日本企業「鉄建建設」の作業現場を訪問しました。現在ハノイ市では7割の廃水が直接河川に放流され、水質汚染の大きな要因となっています。日本のODAによって建設中のエンサ下水処理施設が完成すると、劇的な水質改善が期待されます。我々は、工事を担当している「鉄建建設」の事業所で工事に関する説明を受け、作業現場を見学させていただきました。事業所では、「鉄建建設」ハノイ事務所の本島浩孝所長、張俊業Project Manager、相澤昌幸Deputy Project Managerの他、JICAベトナム事務所のファン レ・ビンさん、在ベトナム日本国大使館の鳥山仁書記官にもご同席いただき、日本のODAの果たしている役割や、JICAによるプロジェクト支援体制、日本大使館の業務内容と国際人としての視野の在り方などについてお話を伺いました。日本企業の海外での活躍や使命感、そして活動を支える枠組みについて学ぶ、良い機会となりました。
午後は市内観光です。タンロン遺跡とロンビエン橋を見学しました。
多くの方々のご協力により、実りの多い旅となりました。特に我々の受け入れを許可してくださったJISのダオ スァン ホック理事長、遠山信二校長、鉄建建設の本島浩孝所長には厚く御礼申し上げます。異国の生活と文化に触れ、生徒の関心が少しでも国外に向くきっかけとなることを願っています。