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News&Topics 中学1年生 第二東京弁護士会による出張授業を行いました。

5/11(水)5,6時間目に第二東京弁護士会(法教育委員会)に所属する弁護士の方々を招いて、「インターネットに潜む罠」というテーマで出張授業を行っていただきました。

弁護士の方が各クラスを2名ずつで担当し、メディアリテラシーについて概要説明をしていただいた後、グループごとに以下のA、Bそれぞれの編集方針に則って記事を作成、発表しました。

編集方針A:「KENが本当に犯人なら、すごい特ダネだ。すぐに読者の人たちにも情報を伝えなければならない!他社のように腰が引けた記事はダメだ。インパクト優先だ!」

編集方針B:「もしKENが犯人じゃなかった場合、先走った記事を書くと、後で問題になりかねない。KENが犯人かどうかはまだ決まっていないというスタンスで記事を書いてほしい。くれぐれも、KENが犯人だという印象を、読者が抱かないようにしてくれ。」

グループごとに記事を作成中                                                                                                                   
1クラスに2名ずつ弁護士の方がついてくれています。                                                                              

生徒たちが書いた記事について弁護士の方々から講評をいただいています。                                                                                    
ロイロノートを使って記事を作成・共有                                                                                    
各班20分ほどで記事を完成させました。                                                                                

☆以下は生徒たちの主な感想です。

・今回の授業を経て、私が感じたことは、①たとえ全く同じ事実でも、表現のしかたによって、相手がこの事実に対する印象などが変わってしまうと言う事。 ②世界から発信された情報が、本当に合っているのかを確かめる重要さです。 

 他人とのコミュニケーションを取る上で、①はとても重要だと思います。

・東京弁護士会の方の話を聞いて、小学生のときや中学生になってネチケットのことについて教えてもらったりしましたが、法に結びついていることや、それをしてしまったら、自分も罪に問われることがあるかもしれないということもわかりました。

 私は、弁護士や裁判官とはもっと堅苦しいものだと思っていました。しかし、弁護士の方は私たちに分かりやすく詳しく話してくださいました。

 皆で、新聞記事を作った時は、いつも以上に一人一人の意見がバラバラで、いろんな評価をする人がいるということもわかりました。そして、事実と評価の違いやどう説明したら、デスクの指示に従うことができ、なおかつ、時間内に終えることができるか(これが一番難しかったです。)を考えることが大変でした。最後には質問できる時間もあり、それによってもっと弁護士さんのことがよくわかりました。東京弁護士会の方々、本日は貴重なお話ありがとうございました。

・今日、第二東京弁護士会の方々から話を聞いて、SNSの正しい使いかたなどのインターネットリテラシーについて弁護士の方々から法の観点から説明を受けたり、自分で考えたりしてとても貴重な経験となりました。LINEやTwitterといったものはコスト(労力)をかけずにボタン一つで全世界に発信できてしまうので便利な面もある一方で気をつけるべきこともたくさんあるのだなと改めて実感することができました。

 また、Aと Bの二つの立場に分かれて必要な情報を集め、整理し、まとめて発表するという現代の社会でとても必要なことをわかりやすく自らが体験して学ぶことができ、これからの生活に生かして行けたら良いなと思いました。

・今、LINEやインターネットで情報を受け取る中、気をつけなければならないことなどを再確認することができました。LINEなどのさまざまな人と顔の見えない状態でコミュニケーションをとる中では勝手に写真を送らないこと、相手が傷つく内容ではないことを注意することが大切なことを学びました。

 自分が何気なく送った内容が、面識のない人に拡散されたり思いもよらないトラブル、他人の名誉損害につながることがあることを改めて学び、気を引き締めることができました。そして情報を鵜呑みにしないことも大切であると感じました。私はどんなサイトでもこう書いてあったからこの通りだと情報を鵜呑みにし、信じ込んでしまう癖があるのでその情報が本当に正しいのか、疑う心も大切にしていきたいです。

 さらに、新聞を作るということを実践してみて一つの事柄でも、どう書くかにより読み手の受ける印象が変わるんだ、ということに気づきました。なので一つの記事を読んで納得してしまうより、色々な記事、情報をつかみさまざまな視点で物事を捉えることを心がけていきたいです。

・実際の弁護士(裁判官)による説明で、とても詳細でわかりやすかった。

 今の時代はインターネットが身の回りの溢れているからこそ、危険も溢れているということを知り、自分に危害を加えられたり、身の回り人たちを危険に巻き込むようにしないようにするために、取り扱い方をもう一度見直そうと思った。

 自分には悪意がなかったとしても、一つ一つの言動がいじめなどの原因になり、いつに間にか加害者になってしまい大事に発展すると思うと、ゾッとした。

 また、新聞を作るときには、対面でのコミュニケーション以外だと、表情やイントネーションがわからないので同じ言葉でも誤認されてしまうし、同じ事実でも相手の受け取り方によって書き方が変わると知って、何気ないたった一つの言葉で人を左右してしまうかもしれないと思ったので、これからは使う言葉に本当に言って大丈夫かを自分の中で考えてから発言するようにしたい。

 将来インターネットに触れる機会がもっと増えたりして何をどう判断し正しい情報を見極められるかが求められるときに、この授業を思い出して、生かしていきたいと思った。