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News&Topics 【教養総合】教養総合Ⅰ 産総研&KEK訪問

2022年3月30日に、高2教養総合Ⅰ「光とオーロラの探究」の履修者35名は、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(KEK)と産業技術総合研究所(産総研)を訪問しました.

 

KEKでは、はじめに放射光実験施設(フォトンファクトリー)を見学し、加速器から得られる放射光を用いて物質の構造を解析する仕組みを学習しました.その後、Bファクトリー加速器(KEKB)へ移動し、BelleⅡ測定器について研究員の方から説明を受けました.生徒たちは研究設備の巨大さと複雑さに驚いた様子でした.

 

   

↑放射光実験施設(フォトンファクトリー).主にX線を用いて物質の構造を解析している.

 

    

↑BelleⅡ測定器.KEKには周長3kmの円形加速器が設置されている.巨大かつ複雑な装置に生徒は圧倒された様子だった.

 

 

産総研では、サイエンス・スクエアつくばを見学し、産総研が手掛ける先端研究の一端に触れました.さらに、地質情報研究部門の高橋博士と環境創生研究部門の根岸博士から、それぞれ地質学と光触媒に関するご講演を頂きました.高橋博士はNHKスペシャルやブラタモリにもご出演されており、今回は日本列島の形成過程について簡単な厚紙模型を作りながら解説していただきました.また、宮沢賢治の作品と地層や岩石の関わりについてのお話を聞き,地質学の魅力を語っていただきました.根岸博士の講義では,経済的な理由から途上国の地方部では安全な水を確保することが難しいという問題に対して、光触媒を活用して安価に水浄化を実現する取り組みについてご紹介いただきました.現地の生の様子を写真や測定データを交えてわかりやすく解説していただき大変勉強になりました.

 


↑サイエンス・スクエアつくば.産総研は原子力と宇宙以外はすべて扱っているとのこと.

 

↑講義では厚紙模型の製作を体験した.

 

日帰りでの研究旅行となりましたが、学校の授業だけではわからない先端研究の現場を見学できたことで貴重な体験となりました.

 

<関連リンク>

高エネルギー加速器研究機構

産業技術総合研究所サイエンス・スクエアつくば