教養総合 グローバル News&Topics 教養総合Ⅱ 「国際化と日本」ベトナム・ハノイ研究旅行
10月21日~26日の探究Week期間、高校2年生の教養総合Ⅱ講座「国際化と日本」の生徒42名が、ベトナムのハノイを訪問いたしました。
この講座では、日本と海外の比較の中で、どのような場面で日本の国際化がなされているのか、また遅れているのか、を問い直し、自分自身の国際人としての意識につなげてもらうことを目指しています。授業では、特にベトナムとの関係をケーススタディとし、ハノイにある日本国際学校(Japanese International School 略称JIS)のベトナム人高校生とZoomを用いた交流を行い、事前学習を進めました。
研究旅行では、実際に日本国際学校を訪問し、三日間の交流プログラムを実施しました。また、ベトナムで活動する日本企業であるホンダベトナムの工場を訪問し、海外における日本企業の活動について、半日間の研修を行いました。
JISとの交流初日:学校訪問
対面式の後、校舎見学、小学生児童への絵本の読み聞かせ、ハノイ紹介、食堂での給食体験、スポーツ大会と、盛りだくさんの1日となりました。対面式では、緊張と不安感の入り混じる表情でしたが、徐々に打ち解けていきました。
JISとの交流二日目:ニンビン省チャンアンへの遠足
二日目は、JISの高校生15名と一緒に、ニンビン省に遠足を行いました。古都ホアルーと世界遺産チャンアンを訪れ、ボートクルーズを楽しみました。
JISとの交流三日目:ハノイ市内散策
三日目は、JISの生徒さんと班ごとに分かれてハノイ市内を散策しました。名所旧跡巡りだけでなく、街並みや食べ歩きを楽しみ、ベトナムの魅力を教わりました。夕食は、レストランでサヨナラパーティーを行い、別れを惜しみました。三日間JISの皆さんには大変お世話になりました。
企業訪問:ホンダベトナム工場見学研修
ビン・フック省にあるホンダベトナムの工場を訪れ、半日研修を行いました。ホンダのバイクは、その性能から1960年代からベトナムでは愛好され、ベトナムではホンダの名称は、バイクの代名詞ともなっています。1998年からビン・フック省の工場で現地生産が始まり、今ではホンダのバイク生産拠点として、ベトナムでの販売だけでなく、ここから世界に向けて輸出する状況になっています。工場では、ホンダベトナムの西尾様の説明を聞いた後、自動車とバイクの生産工場の現場を実際に見せていただきました。工場では、生産活動だけでなく安全や衛生管理の取り組みを実感することができました。また、単に製品を生産するだけでなく、教育現場での交通ルールの普及やヘルメットの寄贈による交通安全運動への取り組み、CO₂削減に向けた植林活動など、現地への社会貢献を目指す姿勢によって、国際的に活動する企業の使命感を教えていただきました。生徒からは、
「ベトナムで愛されているホンダの名前に恥じないように、現地の人たちとうまく付き合っていく仕組みを構築している」
「日本の経済成長の過程で養われた製造業のノウハウが、現地にも伝承されているように感じた」
といった感想が、寄せられました。
多くの方々のご協力により、実りの多い旅となりました。我々の受け入れを許可してくださったJISのDao Xuan Hoc理事長、山本訓之校長、ホンダベトナムの皆様には厚く御礼申し上げます。異国の生活と文化に触れ、生徒の関心が少しでも国外に向くきっかけとなることを願っています。