グローバル News＆Topics 【トビタテ!留学JAPAN】留学報告 Vol. 1

　文部科学省主催【トビタテ！留学JAPAN】に本校生徒も昨年度2名、本年度2名が採用されています。採用者へのインタビュー形式で、留学の内容を紹介します。今回は８期生としてオーストラリアのアデレードに3週間の留学をした高校２年生 川上日菜乃さんの留学報告です。

Q1. トビタテ！留学JAPANに応募した理由は何ですか？

　私は多様性を尊重した教育を学びにオーストラリアのアデレードに留学しました。私には重度の知的障害を持つ弟がいます。寮で家族と離れて暮らしていますが、弟の育つ環境や学ぶ環境を見て、本当に弟の個性を伸ばせているのか、足りないところを補う姿勢になっていないか、と思い始めました。また、障がいのない自分についても本当にそれぞれにあった教育はできているのか疑問を持ち始め、教育に興味を持つようになりました。そんな時、トビタテのことを知り、インクルーシブ教育が進んでいるオーストラリアで日本との比較をしたいと思いました。また、アンバサダー活動というトビタテならではの制度にも魅力を感じました。留学先で日本の魅力を紹介することで、現地の人とコミュニケーションをとる大きなチャンスになり、貴重な経験になると思い、応募しました。

Q2. 現地ではどのような活動をしましたか?

　午前中は語学学校に通い、英語力の向上に努めました。 Charls Cambell College という公立の小中学校を訪問し、そこで障がいを持つ子と持たない子が一緒の空間で学ぶインクルーシブ教育を見学しました。 また、アンバサダー活動として地域のパーティーにて空手の型を披露し、日本の武道の魅力を伝えました。他にもホストファミリーにおにぎりを振る舞ったり、日本のお菓子や雑貨を訪問先の学校や近所の方々にプレゼントしました。

Q3. 留学中に一番印象に残っていることは何ですか？

　色々な人との出会いが一番印象に残っています。語学学校では大人の方がほとんどで、初めは馴染めるかとても不安でしたが、フレンドリーな方ばかりで学校に通うのが本当に楽しかったです。ホストファミリーの方も良くしてくださり、毎週末、色々な海に連れて行ってもらいました。また学校見学に行った際も、英語がぎこちない私に先生がつきっきりで案内してくださり、現地の生徒ともたくさん触れ合うことができました。このような充実した経験ができたのは、素敵な人たちとたくさん出会うことができたからだと思っています。留学の時から今もSNSで繋がっているオーストラリアやトビタテの友達はたくさんいるので、そうした方々とのつながりを大切にしていきたいです。

Q4. これからやりたことあ大学や将来のビジョンがあれば教えてください。

　私の将来の夢は、知的障害を持った子供の寮と学校を合わせた施設を作って、それを広めることです。先ほどもお話ししたように、私の弟は重度の知的障害を持っていて、今は寮で毎日を過ごしていますが、その様子を近くでみていて、施設の空きを待っている親御さんや、良い環境とはいえない施設がたくさんあることを実感しました。 今回、障がいを持つ子に対する教育について探究し、得られた発見がたくさんありました。それらを日本でも活かせるように学び続けていきたいです。 また、留学という経験も自分を大きく成長させてくれたと感じています。大学進学後、機会があればもう一度留学し、今回できなかったボランティア活動などを通して自分の夢に近づけるように頑張りたいです。

Q5. トビタテへ応募したい人へのアドバイスをお願いします！

　私はトビタテに応募する際、受かったらラッキーだな、というくらいの軽い気持ちで始めました。ですが応募するにあたって自分が学びたいことや現地でやりたい活動を決めていくうちに留学に行きたいと思う気持ちが強くなっていきました。 1人で留学に行くのは大変で、人間関係も全て一からでした。しかし留学を終えた今では、人とのコミュニケーションや立ち振る舞いなど、本当に自分を成長させてくれたと感じています。はじめは軽い気持ちでも、絶対に忘れられない経験になると思うので、ぜひトビタテに応募してみてください！

☆中大附属の国際交流プログラム

中附には、イギリス語学研修、ターム留学、ベトナム留学生ホームステイ受け入れ、台湾交流プログラムなど多くの国際プログラムがあります。トビタテ留学JAPANへの応募志望者も積極的にサポートしています。国際交流に興味がある受験生もぜひお問い合わせください。

なお、以下のインスタグラムにてトビタテ留学JAPANに参加した生徒のその後の活動などもアップしております。

https://www.instagram.com/chufu.entre?igsh=MTc0Z25qc3kwN2FzNg==