GUIDEBOOK 2025
3/28

CHUO UNIVERSITY JUNIOR AND SENIOR HIGH SCHOOL02――「学校生活」より中央大学附属中学校・高等学校 校長中央大学法学部 教授本校は、細かな校則で生徒を管理しない学校として知られています。中学校には制服がありますが、バッグ、ソックス、靴などの指定はありません。高校では、服装のほか、髪形やメイクなども、各人の良識に任せています。しかし、まったくルールがない学校というわけではありません。本校には「126文字の基本ルール」があり、その内容は日本国憲法第12条と重なります。つまり、各人が自らを律し、他者の自由や権利を尊重し、集団生活の中で自由の意味をたゆまず問い直すこと。これこそが本校の基本ルールです。たったこれだけ? と思う人がいるかもしれませんが、心配はいりません。これさえ守れれば、社会の一員として胸を張って生きてゆけることは、多方面で活躍する卒業生たちが証明してくれています。真の自由は、自己を律することによって真の自由は、自己を律することによって得られる。集団の中にあっては、他者得られる。集団の中にあっては、他者の自由と権利とを自己のそれと等しくの自由と権利とを自己のそれと等しく認め、互にその義務を果たすことに認め、互にその義務を果たすことによって個人の存立が保たれる。個人がよって個人の存立が保たれる。個人が集団の規範に従うことは、この意味に集団の規範に従うことは、この意味において個人の自由と権利を守ることにおいて個人の自由と権利を守ることにほかならない。ほかならない。石田 雄一126文字の基本ルール

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る